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ビタミンに過剰摂取や欠乏症はある?副作用は腹痛や頭痛?死亡も?
ビタミンに過剰摂取や欠乏症はあるのでしょうか。ビタミンに過剰摂取や欠乏症の治療や副作用にはどのようなものがあるのでしょうか。ビタミンの過剰摂取や欠乏症の副作用には、下痢や腹痛、頭痛、むくみ、死亡することがあるというのは本当なのでしょうか。
【ビタミンに過剰摂取や欠乏症はある?副作用は下痢や腹痛、頭痛?死亡も?】ビタミンとは?
ビタミンの種類には、ビタミンB群、ビタミン C、ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンKがあります。
そして、大きくわけると、水溶性ビタミンと脂溶性ビタミンの2種類にわかれます。
【ビタミンに過剰摂取や欠乏症はある?副作用は下痢や腹痛、頭痛?死亡も?】特徴
水溶性ビタミンと脂溶性ビタミンの特徴をみてみましょう。
水溶性ビタミン
水溶性ビタミンは、ビタミンB群、ビタミン Cです。
水溶性ビタミンは、水に溶けやすく、血液や細胞内外の体液にあります。
水溶性ビタミンは、蓄えられないので毎日とらないといけません。過剰摂取になることはあまりないといえます。
脂溶性ビタミン
脂溶性ビタミンは、ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンKです。
脂溶性ビタミンは、油脂に溶けやすく、肝臓、細胞膜、リポタンパク中にあります。
脂溶性ビタミンは、多少取りだめをすることができ、過剰摂取になる可能性があるという特徴があります。
【ビタミンに過剰摂取や欠乏症はある?副作用は下痢や腹痛、頭痛?死亡も?】過剰摂取
水溶性ビタミンは、大量に飲んでも、尿と一緒に排出されます。副作用はあまり心配しなくても良いビタミンです。
脂溶性ビタミンは過剰摂取になりやすい
脂溶性ビタミンは、大量に服用するとからだの中にある脂肪分に溶けて排出されずに、体内に蓄積されることがあります。
脂溶性ビタミンのビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンKの中でも、一番過剰摂取になりやすいのはビタミンA です。ビタミンAの過剰摂取は、ビタミン剤に限らずレバーなどのビタミンAの多い食品の摂り過ぎでも起こります。
【ビタミンに過剰摂取や欠乏症はある?副作用は下痢や腹痛、頭痛?死亡も?】頭痛
ビタミンAの過剰摂取による副作用の症状はどのようなものがあるのでしょうか。
副作用の症状としては、頭痛、吐き気、物が二重に見えるなどの副作用や手足が腫れて、むくみます。他の副作用としては、毛が抜けたり、皮膚が赤くなったり、発疹が出たりすることもあります。
ビタミンAの過剰摂取による急性副作用
この副作用の中の頭痛、吐き気といった症状は、一度にたくさんのビタミンAを過剰摂取した時に起こる急性の副作用です。
ビタミンAの過剰摂取による慢性副作用
それ以外の副作用は慢性的な症状で、1カ月間大量にビタミンAを取り続けたときなど見られる副作用です。
副作用が起きたときには、すぐにビタミンAの服用を止めれば、後遺症もなく副作用は治まります。
【ビタミンに過剰摂取や欠乏症はある?副作用は下痢や腹痛、頭痛?死亡も?】欠乏症と治療
ビタミン欠乏症(ビタミンけつぼうしょう)は、ビタミンの不足によって起こる症状です。
ビタミンA欠乏症は、皮膚・粘膜が乾燥し、視力低下や失明、角膜軟化症などになることがあります。原発性ビタミンA欠乏症と続発性ビタミンA欠乏症があり、続発性ビタミンA欠乏症では、欠乏しているビタミンAを3000〜10000IU/日内服するという治療をします。
ビタミンD欠乏症は、くる病や骨軟化症になることがあります。治療は、1α-OH-D3を1〜2μg/日内服するという治療をします。
ビタミンE欠乏症は、溶血性貧血や歩行不調、位置感覚障害などを引き起こします。治療は、欠乏しているビタミンEを10〜300mg/日内服するという治療をします。
ビタミンK欠乏症は、出血傾向や、新生児メレナになることがあります。治療は、欠乏しているビタミンKを10〜50mg/日筋肉注射します。
ビタミンB1欠乏症は、脚気やウェルニッケ脳症(意識障害、精神障害)、手足のしびれ、腰痛など反射神経の異常、食欲不振、消化不良、下痢などの症状がでます。治療は、欠乏しているビタミンB1を10〜100mg/日内服するか、100〜200mg/日を静脈注射をします。
ビタミンB2欠乏症は、口唇炎や口内炎、脂漏性皮膚炎 、てんかん、目・舌・唇の粘膜異常、肌荒れ、髪のトラブルなどの症状がでます。治療は、欠乏しているビタミンB2を30〜50mg/日内服します。
ビタミンB6欠乏症は、貧血、多発性末梢神経炎、脂漏性皮膚炎、てんかん、神経過敏などの症状がでます。
治療は、欠乏しているビタミンB6を5〜100mg/日内服します。
【ビタミンに過剰摂取や欠乏症はある?副作用は下痢や腹痛、頭痛?死亡も?】死亡
1700年頃に、船乗りがフルーツをあまり摂取できずにビタミンC欠乏症で死亡したことがあります。
国立癌研究所の調査によると喫煙者の中で、ビタミンAを摂取している人が、摂取していない人に比べて、がんを発症する人が多いということがわかっています。
ビタミンEには、抗がん作用があると言われていますが、ある研究では、ビタミンEのサプリメントを摂取している人の方が、摂取してない人に比べて、がんで死亡した人が多かったという結果がでています。
がんに限らず、他の研究でもビタミンEのサプリメントを摂取している人の方が摂取してない人に比べて死亡している人が多いという結果もでています。
ビタミンEは、多くの食品に含まれていますので、サプリメントではなく、食品から摂取するようにしたほうがよいサプリメントになります。
【ビタミンに過剰摂取や欠乏症はある?副作用は下痢や腹痛、頭痛?死亡も?】下痢
ビタミンCの過剰摂取で出てくる副作用は下痢です。
一度に多くのビタミンCを摂取した時に、すぐに下痢のような症状を起こしてしまいます。下痢をすると、体内から必要以上の水分が出ていってしまい、水分不足でお肌に影響が出てしまいます。
ビタミンCは、一度肝臓で処理されます。しかし、摂取量が多いと肝臓にも負担をかけてしまい、とても疲れやすくなります。少量程度の過剰摂取なら必要分以上のビタミンCは尿として排出されます。しかし、あまりにも過剰摂取してしまうと体に負担をかけてしまいます。
ビタミンCは体内で溜めておくことができません。こまめに摂取してビタミンC不足にならないように注意しないといけません。ビタミンCは、1日に推奨されている摂取量は100mgです。
妊婦や授乳中の人は、赤ちゃんにもビタミンが奪われてしまうので、少し多めに110~150mgくらいが必要な摂取量になります。喫煙者は、たばこ1本毎に25mgのビタミンCが奪われます。喫煙者の人も普通の人よりも少し多めにビタミンCを摂取するようにするといいでしょう。
ビタミンCを一度に1000mg以上摂取すると下痢をしたり、肝臓に負担をかけてしまいます。これは一食で過剰摂取した場合に起こるので、食事で何度かに分けてビタミンCを摂取した場合は、余分なものは尿として排出されるので心配はいりません。
【ビタミンに過剰摂取や欠乏症はある?副作用は下痢や腹痛、頭痛?死亡も?】腹痛
ビタミンCは免疫の力を保つ働きがあります。ビタミンCにはストレスに対する抵抗力をアップさせる働きもあります。
腹痛には、キウイフルーツ
キウイフルーツは、ビタミンCがたっぷり入ったフルーツになります。キウイフルーツは、みかんよりもビタミンCの量が多くストレスからくる腹痛にもいい食べ物です。
キウイフルーツには、食物繊維がたくさん含まれているので、水に溶けない食物繊維は便秘に良い効果があるので、便秘で腹痛がおこる人にはぴったりのフルーツです。
キウイフルーツは、そっと手に握ったときに、弾力を感じるものが熟しています。
【ビタミンに過剰摂取や欠乏症はある?副作用は下痢や腹痛、頭痛?死亡も?】むくみ
むくみは、皮膚の下に余分な水分がたまってしまっている状態のことです。むくみの原因は、「運動不足」や「血行不良」や「アルコールの摂取」によって起こります。「塩分」の多い物や、「体を冷やす食べ物」、「カフェイン」を含んだ物を多く摂取していると、むくみやすくなってしまいます。
代謝が悪いと水分がたまってしまいむくみます。ビタミンEは血行を良くしてくれるので、代謝を改善し、むくみを予防する効果や改善する効果が期待できます。
ビタミンB1は、糖質の分解を助けてくれて、血行を良くするのでむくみを改善する効果があります。ビタミンB6は、タンパク質の分解を促進し、血行を良くするのでむくみを改善する効果があります。
【ビタミンに過剰摂取や欠乏症はある?副作用は下痢や腹痛、頭痛?死亡も?】まとめ
ビタミンの種類には、ビタミンB群、ビタミン C、ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンKがあります。
水溶性ビタミンは、ビタミンB群、ビタミン Cです。水溶性ビタミンは、蓄えられないので毎日とらないといけません。過剰摂取になることはあまりないといえます。
脂溶性ビタミンは、ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンKです。脂溶性ビタミンは、多少取りだめをすることができ、過剰摂取になる可能性があるという特徴があります。
ビタミン欠乏症やビタミンの過剰摂取に注意しながら上手にビタミンを取り入れていきましょう。