恐喝・詐欺で逮捕歴のある芸能人まとめ

恐喝とは、他人をおどかして金品を巻き上げること。また、人をおどかして自分が財産上不法の利益を得たりすることのほか、自分以外の他人に利益をもたらすために人を脅かすことも恐喝になるようです。恐喝の被害に遭った人は、おどかされることで恐怖を感じ、指示されるがままに言いなりになってしまいます。その結果、被害者は多大な損益を被ってしまうことになります。

詐欺とは、他人をだまして金品を奪ったり、その人に損害を与えること。詐欺の被害に遭った人は相手のことを信じて支持された行動に従いますが、その結果、多大な損益を被ってしまうことになります。また、詐欺とは、人と人との信頼関係を利用して、人を信じる心を踏みにじる、とても残念な行為です。

坂口杏里さんが恐喝をはたらいたのは、2017年4月のこと。被害に遭った相手は、歌舞伎町のホストクラブに勤務する30代の男性で、当時、坂口杏里さんとは恋人関係にあったようです。坂口杏里さんは、その交際男性に対してお金を貸して欲しいと頼みましたが、相手が拒否したことから、恐喝に発展。「お金を貸してくれないなら、ホテルで撮影した写真をばらまく」とSNSの会員制交流サイト上でメッセージを送り、現金3万円を脅しとろうとした疑いで逮捕されました。

坂口杏里さんが恐喝の容疑で逮捕されることになったのは、恐喝されたホストの男性が、坂口杏里さんを自ら取り押さえ、「確保しているので逮捕してください」と110番通報したことがきっかけでした。その後、駆けつけた警察に取り押さえられ、専用留置所のある原宿署で取り調べを受けました。

坂口杏里さんが起こしてしまった恐喝罪の量刑は懲役10年以下で、罰金刑はないということで、被疑者が認めて反省した場合は不起訴になる可能性が高いといいます。反対に認めない場合や余罪がある場合は、有罪となるようです。坂口杏里さんは、勾留が認められずに釈放されたということなので、恐喝を認め素直に反省したのかもしれませんね。

坂口杏里さんはデビュー当時、二世タレントとして注目されバラエティ番組などで活躍されていましたが、母親の坂口良子さんが亡くなってしばらくすると、セクシー女優に転身。その時はすでに多額の借金があるといわれていました。借金がある一方で、ストレス発散のためか新宿区歌舞伎町のホストクラブにハマり、500万円近くの借金を背負い、貢ぎ物をしていたという情報もあります。その後、交流のあったホストの1人と交際に発展したようです。

【坂口杏里(さかぐち　あんり)】[元タレント・グラビアアイドル][現・AV女優][生年月日　1991年3月3日][出身地　東京都][身長　167㎝][体重　55㎏][血液型　B型][靴のサイズ　24.5㎝]

坂口杏里さんは、女優・坂口良子さんの娘さんで、父親は元不動産会社社長・田山恒彦さんです。幼い頃に父親の会社が倒産したことで40億円もの借金を抱えてしまったそうですが、すべて母親に背負わせる形で父親が逃亡してしまったという過去があるようです。

俳優の萩原健一さんも恐喝未遂で逮捕歴のある芸能人です。萩原健一さんといえば、「ショーケン」の愛称で親しまれ瀬、しぶい演技で人気となり数々の名作を残している俳優さんですよね。そんな萩原健一さんが恐喝未遂を起こしたのは2004年のこと。当時、主演を予定していた映画『透光の樹』の撮影中、スタッフや共演者、などに暴言を吐き、暴行を繰り返したというとこです。

そのため、映画製作に臨む際の契約書に記載されていた「撮影に支障をきたさない」という条項の不履行ということで映画の主演が途中降板となつた萩原健一さんでしたが、クランクイン前に支払われていた出演料の半額の他、契約書に記載されていた出演料を全額支払うように脅したということです。そのことから、恐喝未遂の容疑で制作委員会から告訴されることになり、警視庁から事情聴取されました。

萩原健一さんは、暴力団や暴力関係者の名前を出して、プロデューサーの留守電にメッセージを残したようですが、このやり取りを証拠として提出され、声紋鑑定などを行った結果から容疑が認められ、そのまま逮捕されたということです。

この一連の事件から、映画『透光の樹』の主役は永島敏行さんが代役として起用され、無事に公開が終了しています。

【萩原健一(はぎわら　けんいち)】[1950年7月26日][出生地　埼玉県北足立郡与野町][身長　174㎝][血液型　O型]

萩原健一さんは、この恐喝未遂の他、1983年4月に大麻使用のため懲役1年・執行猶予3年の刑、さらに2004年10月に車を運転中にバイクに乗っていた男性をはね、重症を負わせたため業務上過失致死で現行犯逮捕されています。

日本における偉大な音楽プロデューサーである小室哲哉さん。1994年からは小室ブームと呼ばれ、小室哲哉さんが作り出した音楽はどれも大ヒット。多くの人々に多大な影響を与え、社会現象にもなりました。そんな、名声と巨万の富を手に入れたと思われた小室哲哉さんですが、2008年に5億円の詐欺容疑で逮捕されました。

当時、借金に苦しんでいた小室哲哉さんは、関西在住の個人投資家の男性に小室哲哉さんが作成した曲の全著作権を10億円で買わないかと持ちかけたといいます。この交渉は一時は成立し、小室哲哉さんに手付け金として5億円が支払われたといいますが、2006年7月の時点では著作権が音楽出版社に譲渡されていて、さらに、借金返済のために、著作権管理団体から、著作権使用量を受け取る権利は、借金の形として債権者に差し抑えられているなど、すべての著作権が小室哲哉さんにあるものではなかったため、相手の男性と話がこじれ、2008年に小室哲哉さんが相手の男性に6億円の解決金を払うことを条件に、和解が成立しました。

しかし和解金の支払いは期限まで支払われることはなく、相手の男性が刑事告訴をすることになり、小室哲哉さんは逮捕されることになりました。小室哲哉さんは、容疑を前面的に認め、2009年に執行猶予5年という判決が下されました。

絶頂期に高額税者番付で全国4位になるなど、資産は約100億円といわれていた小室哲哉さん。そのため、多額の借金を作ってしまった当時も金銭感覚が麻痺していて、家賃が210万円の高級マンションに住み、生活費は月に800万円を使ってしまうなど、100億円の預金もわずか10年で使い果たしてしまったといいます。また、収入が大幅に減っているにもかかわらず、さらに15億円以上の借金を作ってしまったそうです。

小室哲哉さんは、絶頂期を過ぎたころ、音楽を中心とした総合的なエンターテイメントをアジア諸国で売り出していくことを目的に、1996年に「TK NEWS」を設立しました。これには、メディア王と呼ばれるルパート・マードック氏が協力しましたが、後にルパート・マードック氏が経営から手を引くことに。「Rojam（ロジャム）」として新たなスタートを切ったもの、2000年にITバブルが弾けて景気が後退したため、2001年5月に株価が世界的に下降してしまいました。ロジャム社の株はその後も下がり続け、業績も悪化。80%を超える株を所有していた小室哲哉さんは、1年で70億円以上の損失を出し、借金地獄が始まったようです。

【小室哲哉(こむろ　てつや)】[元音楽プロデューサー・元ミュージャン][生年月日　1958年11月27日][出身地　東京都府中市][身長　167cm][体重　57kg][東京多摩振興特命武蔵国府中大使][元尚美学園大学芸術情報学部教授]

恐喝と詐欺の両方で逮捕されてしまったのは、元タレントの羽賀研二さん。これは、《羽賀研二未公開株詐欺事件》と呼ばれています。

まずは、2001年2月のこと。知り合いの不動産会社社長に医療関連会社の未公開株を売却する契約を交わして、7月から10月にかけて290株分と仲介料として3億7000万円の支払いを受けましたが、この株の実際の金額は1株120万円で、羽賀研二さんは2億数千万の利益を得ていました。また、羽賀研二さんは2001年8月時点でその医療関連会社が経営破綻した事実を知らせないまま未公開株売買の代金を受け取っていました。

これに対して、相手の不動産会社社長が当時経営破綻していた医療関連会社の未公開株の3億7000万円と別の未返済の融資の約3000万円を返還してほしいと求めたところ、山口組系暴力団幹部2人と、元プロボクサー渡辺二郎さん、俳優の吉川銀次さんらが、1000万円を支払う以外の賠償請求権を放棄するとの確認書を提示し、署名をするように脅したといいます。この件に関しては、渡辺さんが羽賀研二さんに連絡したことから共謀していることが判明しています。

この件に関しては、嫌疑不十分で不起訴処分となった吉川さん以外の4人が恐喝未遂罪で起訴され、羽賀研二さんは詐欺罪で追起訴されました。

また、2009年には親しい間柄であった歯科医師が不動産関係会社社長に対して、「羽賀研二さんとは歯の治療をした程度の間柄」と話して株の売却をしましたが、実は、サイパンやバリに一緒に旅行する程親しい間柄であることや歯の治療も100回を超えているなど親密さが判明したことで、元歯科医師は偽証罪の罪で有罪判決を受けています。こうして、羽賀研二さんは、周りの人も含め、口裏を合わせながら人を騙しました。

また、羽賀研二さんは、2019年1月、詐欺容疑で服役中に約4億円の賠償にあてられる不動産の差し押さえを逃れるために、妻と偽装離婚し財産分与したように装った疑いがあるとして、逮捕されました。

羽賀研二さんは2017年1月に沖縄県内に所有する不動産を妻の麻由さんに譲渡し、すでに離婚していたとされていますが、麻由さんに名義変更した不動産の家賃収入が羽賀研二さんの元に入っていた可能性が高く、偽装離婚であるとみられてまいす。

【羽賀研二(はが　けんじ)】[本名　當眞 美喜男][元タレント・俳優][生年月日　1961年7月21日][出身地　沖縄県][身長　183cm][血液型　B型]

以上、恐喝・詐欺で逮捕歴のある芸能人の方々をご紹介しました。芸能界を去ってから罪を犯してしまった人もいますが、罪を犯してしまったがゆえに、活躍の場が狭まってしまった人もいるようです。多くの人に夢を与えてくれる芸能界。一部の犯罪者によってイメージダウンするのは悲しいことです。これからも、ほかの芸能人の方々には、華々しい世界の輝きを失ってほしくはないものですね。