【万能オイル】「えごま油」とは?
「荏胡麻(えごま)」とは、日本最古の油脂植物です。えごまの原産地はインド高地や中国雲南省と言われています。1万年から5500年前の遺跡からも「えごま」が発見されています。
平安時代初期から「えごま油」が使われる
現在の油の主流は「菜種油」
江戸時代後期には、生産効率の高い菜種が日本に入ってきました。次第に菜種の需要が高まり、「えごま」を栽培する農家が激減しました。現在でも「えごま」を栽培する農家はありますが、ごく一部の農家や地域によっては伝統食として残るのみとなりました。
【万能オイル】「えごま油」でざわちんがダイエット成功&美肌効果を実感
2017年春、モノマネメイクでお馴染みの「ざわちん」がバラエティ番組「私の何がイケないの?」に出演、「えごま油」について紹介しました。1カ間の間、大さじ一杯の「えごま油」を摂取したことで、美肌やダイエットに成功したことを離していました。
【万能オイル】「えごま油」の成分の効能
ここからは「えごま油」に含まれる成分の効能をご紹介します。「えごま油」には、美肌効果などのアンチエイジングが期待できる成分が含まれていました。
「えごま油」成分の効能①【αーリノレン酸】
「α-リノレン酸」とは、多くの植物油に含まれている有機化合物です。人間の栄養に不可欠な必須脂肪酸「オメガ3系」のうちのひとつです。必須脂肪酸とは、体の中で作ることができない成分で、食品からの摂取が必要不可欠な酸のことです。「α-リノレン」をバランスよく摂取することで、健康な体だを保つことができます。
後ほど「えごま油」の効果について詳しくご紹介しますが、「α-リノレン酸」が含まれていることで、さまざまな効能・効果が期待できます。オメガ3系の「α-リノレン酸」を憶えておきましょう。
「えごま油」成分の効能②【ロズマリン酸】
「ロズマリン酸」とは、ローズマリーやシソにも多く含まれている成分で、ポリフェノールの一種に含まれます。血糖値を下げる効果があり、最近話題の食後に急激に血糖値が上昇する「血糖値スパイク」にも効果があります。また、ブドウ糖は分解されると脂肪に変わりますが、「ロズマリン酸」はこの働きを抑えてくれる効能があります。
【万能オイル】「えごま油」を摂取すると得られる効果5つ
「α-リノレン酸」や「ロズマリン酸」など、摂取すると体に良さそうな成分を多く含む「えごま油」ですが、具体的にどのような効果が得られるのでしょう。大きく分けて5つの効果が期待できることが分かりました。「えごま油」を摂取すると得られる効果をご紹介します。
「えごま油」の優れた効果①【美肌効果】
ドイツのハインリッヒハイネ大学の研究によると、オメガ3系を含む油を3カ間摂取すると、肌の水分量が上がり、また肌の状態が良くなることが分かっています。美肌の第一歩は、肌を乾燥させないように水分量を多くすることです。オメガ3系の成分「α-リノレン酸」が含まれている「えごま油」は、摂取するだけで美肌への近道をしていることになります。
オメガ3系は、肌から水分が過剰に蒸発しないように抑えてくれる成分を多く含んでいます。潤いを保る働きを、オメガ3系の成分を含む「えごま油」が手助けしてくれます。乾燥肌でお困りの人は、「えごま油」を摂取してみませんか。潤いのある美肌効果が期待できます。
「えごま油」の優れた効果②【中性脂肪の減少】
「えごま油」に含まれている成分「α-リノレン酸」は、血液をサラサラにしてくれる効能があります。血液がサラサラになることで、中性脂肪を下げる効果も期待できます。血液が血管に詰まると、動脈硬化や脳梗塞、心筋梗塞などを引き起こす可能性があります。それらの生活習慣病の予防にも「えごま油」は一役買ってくれます。
「えごま油」の優れた効果③【アレルギーの緩和】
「えごま油」に含まれている成分「α-リノレン酸」は、アレルギー症状の抑制効果もあります。大豆やコーン、サラダ油などにはアレルギー症状を酷くする成分が含まれています。アトピーや花粉症などのアレルギー症状がひどい人は、「えごま油」を摂取してみましょう。驚くほどの効果が得られるでしょう。
「えごま油」の優れた効果④【うつ病・認知症抑制】
「えごま油」に含まれている成分「α-リノレン酸」は、認知症のにも効果があります。「α-リノレン酸」は体の中に取り入れると「DHA」や「EPA」などの栄養素に変化します。これらの栄養素は青魚の油にも多く含まれている成分です。つまり「えごま油」を摂取すると、青魚を食べた時と同じような効果を得ることができます。
「DHA」や「EPA」などの成分は、脳の栄養として働く性質があります。脳に栄養が運ばれるため、認知症予防の効果が期待できます。
「えごま油」の優れた効果⑤【ダイエット効果】
「えごま油」に含まれている成分「α-リノレン酸」は、ダイエットにも効果的と言えます。「α-リノレン酸」は体内に入ると、脂肪を分解する酵素を活性化させる働きがあります。この酵素が活発になると、他の脂肪も分解してくれ脂肪燃焼効果が期待できます。
ざわちんがテレビで「えごま油」を摂取した効果を紹介したことで、女性の間で「えごま油ダイエット」が流行しました。「えごま油」の成分を含んだサプリメントも登場、同じ効能があるといううたい文句で発売されています。
しかし「えごま油」だけを摂取してもダイエット効果は得られません。規則正しい食生活や軽い運動をする中で「えごま油」を適度に摂取することで、「えごま油」の効能・効果が得られます。間違った情報には左右されないように気をつけましょう。
【万能オイル】効能・効果がない「えごま油」があるって本当?
「えごま油」の効能・効果が広く知れ渡ることで、健康に意識が向きます。しかし、これまでご紹介した「えごま油」の効能や効果が全くない「えごま油」も出回っています。国民生活センターにも多くのクレームが届いています。
「国民生活センター」で品質調査が実施
2016年1月、独立行政法人国民生活センターが市販されている「えごま油」20種類を調査、その中で「えごま油」に多く含まれている「α-リノレン酸」成分が少なく、摂取しても効能・効果が期待できいない商品があることを発表しました。
「菅野房吉商店」荏胡麻油は効果はなし
同団体の調査によると「有限会社房吉商店」が販売する「荏胡麻油」は、「α-リノレン酸」よりもアレルギー症状を増加させる「リノレン酸」の方が多く含まれていることを発表しました。現在はスーパーや通販サイトでの販売は中止しており、購入することはできません。
【万能オイル】効能・効果がある「えごま油」の選び方
「α-リノレン酸」が多く含まれている「えごま油」を選ぶためには、どんなことに気を付ければ良いかご紹介します。選ぶポイントは、国民生活センターの調査より抜粋しました。
「えごま油」の選び方①【国産】
「えごま油」を選ぶポイントの1つ目は、国産であるかどうかです。現在販売されている「えごま油」の半数は、韓国産や中国産です。日本産とうたっている商品の中にも、中国産が含まれているため注意が必要です。しかし、韓国産の中には「α-リノレン酸」を多く含んだ商品もあるので、一概には海外産は良くないとも言えません。
「えごま油」の選び方②【透明】
「えごま油」を選ぶポイントの2つ目は、「えごま油」の透明度です。商品によっては、濁った色をした商品もあります。こだわっている商品は透明度が高いため、買う前に「えごま油」の透明度を確認しましょう。通販サイトで購入するときは、口コミを参考にしましょう。
「えごま油」の選び方③【ビンの形状】
「えごま油」を選ぶポイントの3つ目は、ビンの形状です。「えごま油」は直射日光に弱く、また熱すると効果がなくなります。ビンはなるべく、中身が見えない形状や箱入りを選びましょう。
【万能オイル】効能・効果が期待できる「えごま油」は?
ここでは、国民生活センターの調査や通販サイトの口コミから、「えごま油」の効能・効果が期待できる商品をご紹介します。
【万能オイル】おすすめは鹿北製油「えごま油」
国産 えごま油 鹿北製油
価格:¥ 2,496
黒しその実を、薪を焚いて釜煎りし明治5年製の石臼式搾り機で搾油しました。精製は手漉き和紙でろ過するのみ。オメガ3脂肪酸(α-リノレン酸)の含有量で注目されたえごま油ですが、国産は稀少です。
Amazonで商品をチェック数多く販売されている「えごま油」ですが、国産で透明な油、そして直射日光をさけてくれるボトルとチェックッポイントを全て満たしている商品です。Amazonの口コミも高評価が多いですが、「えごま油」人気によって価格変動が起こっています。購入時は価格に注意しましょう。
【万能オイル】効果的な「えごま油」の摂取方法は?
ここでは、「えごま油」の摂取方法についてご紹介します。「えごま油」は、熱に弱いため炒め物などには適しておりません。サラダや冷たい食べ物に1日大さじ1杯をかけて食べましょう。
【万能オイル】「えごま油」は成分をよく見て健康的に摂取するのが大切
ざわちんがテレビで紹介したことで「えごま油」の効能や効果が注目され、美容やアレルギー予防で摂取している人が多いことが分かりました。「えごま油」には「α-リノレン酸」という体内では作ることができない成分が含まれており、それが美肌効果やダイエットなど女性に嬉しい効果を発揮していました。
「えごま油」が人気になると同時に、効能・効果がない商品も出回ってしまいました。危険な「えごま油」を購入しないためにも、成分や通販サイトの口コミを確認することが大切です。
日々の食生活に「えごま油」を取り入れれば、美肌やダイエットに効果がある以外にも、生活習慣病やアレルギー症状も抑制してくれる「えごま油」を上手に取り入れましょう。「えごま油」のみの食生活は、体を壊すもとになるので置き換えダイエットなどはおすすめできません。健康的な生活を送るには、規則正しい生活や適度な運動が必要なことも忘れないでおきましょう。