目が赤い&異物感がある原因は病気かも?
目が赤い、異物感がある原因は、細菌感染や異物混入による可能性があります。多く挙げられる原因や症状、治し方をご紹介します。最後に、目が赤くならないために日ごろからできる予防策をご紹介します。
目が赤い&異物感がある原因は?【結膜下出血】
目が赤くなる原因でまず考えられるのが、「結膜下出血」です。白目が真っ赤になったり、小さな点状に赤くなるなど症状はさまざまです。原因はさまざまですが、くしゃみやせき、飲みすぎ(過飲酒)、月経(生理)、水中メガネの締めすぎなどが原因で結膜下出血になることがあります。
結膜下出血の治し方(治療方法)
結膜下出血は、軽度であれば10日程で自然に回復します。そのため、治療の必要はほとんどありませんが、出血が止まっても赤目が治まらない場合は、血栓溶解剤などを結膜下注射することもあります。心配なら早めに眼科医に行くこともよいですが、1週間程は経過を見てからにしましょう。
目が赤い&異物感がある原因は?【ものもらい(目イボ)】
「目イボ」とも呼ばれる「ものもらい」は、まぶたが赤く腫れ痛みやかゆみをともなう症状があらわれます。「ものもらい(目イボ)」の名前の由来は、「よその家から食べ物をもらうと治る」という言い伝えが元になっており、主に東日本を中心に「ものもらい」と言います。
「ものもらい(目イボ)」になる原因として、目をこすったときに細菌に感染したり、病気時に免疫力が低下して感染する、化粧品が目に付着してなる、コンタクトレンズ装着による細菌の感染、そして寝不足や飲みすぎ(過飲酒)、体調不良などさまざまです。
ものもらい(目イボ)の治し方
「ものもらい(目イボ)」の治したは、軽度であれば自分で治すことができます。まずは患部を触らないように目の周辺を清潔にしておけば、5日程度で自然に収まります。また、まぶたを温めることも効果があります。さらに、抗菌作用のある目薬が市販で販売しているため、点眼薬(目薬)を使用してみるのもよいでしょう。
症状が治まらない場合は眼科医へ!
これらの自分で行える治療法でも治らない場合、眼科医に行きましょう。多くの場合、外用薬と眼創膏を出してもらえ通院後、4~5日で治るケースが大半です。「ものもらい(目イボ)」の症状がひどい場合、患部にたまった膿を出す治療法やさらにひどい場合は手術する可能性ももあります。「ものもらい(目イボ)」になって心配な人は、早急に眼科医に行って診てもらうとよいでしょう。
目が赤い&異物感がある原因は?【アレルギー】
花粉症などのアレルギー性疾患の人は、「結膜炎」になる可能性があります。「結膜」とは、白目の表面をおおっている半透明の膜であり、炎症を起こすと充血やかゆみ、涙、目やになどが出ることを「結膜炎」と言います。
「結膜炎」はウイルスや細菌に感染してかかることもありますが、外から入ってくる異物に対して体が過剰に反応するアレルギーによって引き起る「アレルギー性結膜炎」があります。「アレルギー性結膜炎」には花粉症などで起こる「季節性アレルギー性結膜炎」と、ハウスダストやダニなどが原因で起こる「通年性アレルギー性結膜炎」があります。
アレルギー症状の治し方
「アレルギー性結膜炎」は、外出時はメガネを着用したり、目をこすらないようにする、目やにが出ないように目を清潔にするなど日常生活や予防はできますが、すぐに眼科医に診てもらうことをおすすめします。
市販の点眼薬(目薬)でも「アレルギー性結膜炎」を抑えることはできますが、市販の点眼薬(目薬)にも限界があります。眼科医ならば、必要によっては内服薬も処方してくれるため、かなりアレルギー症状を抑えることもできるでしょう。
目が赤い&異物感がある原因は?【コンタクトレンズ】
目は充血すると赤くなりますが、この原因は炎症や目の酷使などが考えられます。その中でもコンタクトレンズが原因で目が充血する人が増えています。コンタクトレンズが合わないと、異物感を感じて目が赤くなってしまいます。
コンタクトが原因の時の治し方
コンタクトレンズが原因の時の治し方は、点眼薬(目薬)をさしてみましょう。点眼薬(目薬)の選び方のポイントは、涙の成分に近い人工涙液タイプの点眼薬(目薬)を選びましょう。
それでも充血が治らない場合は、コンタクトレンズが合っていない可能性があります。眼科医やコンタクトレンズ販売店に行き、コンタクトレンズの見直しをしましょう。充血を我慢してコンタクトレンズを使用し続けると、さらなる炎症や最悪な場合は失明にも繋がるため早めに診察してもらいましょう。
目が赤い&異物感がある原因は?【目薬】
普段使用している目薬が合わなくて炎症を起こし、目が赤くなっている可能性があります。点眼薬(目薬)に含まれる成分が原因で、目が赤くなる場合もあります。また、他人の目薬を使用している人も要注意です。家族であっても人が使用した目薬の細菌に感染して目が赤くなることがあります。目薬の貸し借りは家族間でも絶対にしないようにしましょう。
目薬が原因の治し方
目薬が原因で目が赤くなった場合は、眼科医に相談しましょう。目薬の成分が原因で目が赤くなった場合は、アレルギー症状が起きない点眼薬(目薬)を処方してくれるでしょう。ドラッグストアなどにも薬剤師がいるので、忙しくて眼科医に行けない人は、まずは薬剤師に相談するのもよいでしょう。しかし、最終的には眼科医に行くことをお勧めします。
目が赤い&異物感がある原因は?【目やに】
「目やに」は目の古くなった細胞を入れ替える代謝活動であり、多くの場合は問題ありません。しかし、黄緑色やドロっとした膿状の目やにや、涙のようにサラサラした水状の目やに、白くネバネバと糸を引いたような目やにが出た場合は、目が炎症を引き起こしている可能性があります。いつもと違う目やにが出た場合、細菌やウイルスに感染している可能性があります。
目やにが原因の治し方
いつもと違う目やにが出たら、手で触らずに清潔やティッシュペーパーやガーゼ、綿棒などで取り除きましょう。その後、石鹸で手で洗うことを忘れないようにしましょう。手に細菌が付着したまま、顔の部位を触ったり誰かに触れたりすると、二次感染する可能性があります。
自分ができるケアとして、抗菌作用のある「スルファメトキサゾール」入りの点眼薬(目薬)を使用しましょう。ドラッグストアで買う場合、迷ったら薬剤師に相談しましょう。それでも目やにの色が気になるときは、眼科医に診てもらいましょう。
目が赤い&異物感がある原因は?【その他の原因】
目が赤くなる原因をいくつかご紹介してきました。細菌感染や異物混入により、目が赤くなるだけでなく、ドライアイが原因で目が赤くなることがあります。パソコン作業が増えた現代社会では、目を酷使している人が多くなりドライアイの症状で悩む人が増えています。
ドライアイは、目に涙の量などが減り目の表面が乾きやすくなる症状をさします。パソコンやスマートフォンの画面を見続けていると、まばたきが少なくなり、ドライアイになりやすくなります。点眼薬(目薬)を使用したり、ブルーライトを軽減してくれるメガネをかけるなどの対策が必要でしょう。
老眼で目が赤くなる!?
実は老眼でも目が赤くなることがあることをご存知でしょうか。40代から老眼が進み、手元が見えにくくなります。老眼が進んでいることに気づかぬまま、裸眼で見続けていると目を酷使することになり、結果的に目が充血して赤くなってしまいます。老眼だと気づいた、あるいは老眼だと感じた時は、メガネ店や眼科医に相談してみましょう。老眼鏡を使用することで、目を酷使することも減り目が赤くなることもないでしょう。
その他の症状
さまざまな症状により目が赤くなりますが、これ以外の原因で目が赤くなることがあります。原因はさまざまなため、ここではご紹介しきれませんが、心配な時はすぐに眼科医に診てもらいましょう。放っておくと症状が悪化して、手術しなければならなかったり、失明に繋がる可能性もあるため注意しましょう。
目が赤い&異物感がある原因は?【予防方法】
細菌感染や異物混入によって目が赤くなった場合は、速やかに対処する必要がありますが、普段の生活で予防することはできます。日常生活でできる予防策をご紹介します。
予防方法①目を清潔に保つ
目が赤くなるなどの症状を防ぐには、まずは目を清潔に保つことです。朝や帰宅後に目を洗うなど、清潔に保つことで細菌感染や異物混入を防ぐことができます。またアレルギー症状がある人は、こまめに目を清潔に保つことでアレルギー症状を抑えることもできます。
製薬会社「小林製薬」が発売する「アイボン」シリーズは、洗眼薬を発売しています。洗眼薬は目を直接洗うことができます。コンタクトレンズ使用後や花粉症のシーズン、またドライアイが気になる時も使用することができるためお勧めです。
【第3類医薬品】アイボンd 500mL
価格:¥ 980
コンタクトレンズを使用していると、目の異物感、かゆみ等不快な症状がおこりがちです。
目についたタンパク汚れやほこりを洗い流して、スッキリとさせます
Amazonで商品をチェック予防方法②目の健康に良い食事を摂る
健康管理は大切ですが、目の健康を気にしたことはありますか。目の健康に大切なビタミン群を食事に取り込むことで、目の代謝を上げたりするなど目を清潔にすることにもつながります。
摂取すると良い栄養素の代表的なのが「ビタミンA(鶏・豚レバーなど)」「ビタミンB群(豚ヒレ肉・卵など)」「ビタミンC(ピーマン・レモンなど)」「ビタミンE(西洋かぼちゃ・アーモンド)」などが挙げられます。これらを食事で摂ることで目の健康を保つことができます。食事で摂取することが難しい場合は、サプリメントで代用するのもよいでしょう。
予防方法③健康的な生活を心がける
健康的な生活を送ることも、目が赤くなる症状を抑えてくれることに繋がります。飲みすぎや夜更かし、不規則な生活は目にも害をなします。また、不規則な生活を送り続けると体の免疫力が低下して細菌に感染するリスクが高くなります。健康的な生活は、体調を整えるとともに目の健康にも繋がるので心がけてみましょう。
予防してもダメなら病院へ
目を清潔にしたり、食事や生活に気を配っていても目が赤くなることがあります。突発的に異物が混入する可能性もあるため、そのような時はすぐに病院(眼科医)に行きましょう。
目が赤い&異物感がある原因は病気かも?【まとめ】
目が赤くなったり、異物感が混入する原因はさまざまありますが、目を清潔にしなかったり食事や日々の生活に乱れがあると、なりやすい症状でもあります。目が赤くなったりした場合、軽度な症状ならば自分で対処することもできますが、必ず眼科医に診てもらいましょう。
目が赤くならないために、目を綺麗に保ったり健康的な食事、規則正しい生活を送ることも大切です。毎日の生活に気を配れば、目が赤くなって慌てることもありません。しかし、それでも異物の混入で目が赤くなることもあるので、そのような時はすぐに眼科医に診てもらいましょう。健康的な生活を送って、目が赤くならないように心がけましょう。