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乙川優三郎のおすすめ書籍・新刊まとめ【生きる・ロゴスの市など】

直木賞作家・乙川優三郎さんは、時代小説で有名ですが、近年は現代小説を多く手掛けていることをご存知でしょうか。乙川優三郎さんのおすすめ書籍や新刊情報をご紹介します。おすすめ書籍や新刊のあらすじや文学賞を受賞したことも交えてご紹介します。

時代小説家・乙川優三郎のおすすめ書籍&新刊情報!

引用:https://images.unsplash.com/photo-1517770413964-df8ca61194a6?ixlib=rb-0.3.5&ixid=eyJhcHBfaWQiOjEyMDd9&s=8a2a753a335178a63b40af45ed76f78f&auto=format&fit=crop&w=1050&q=80
時代小説を数多く手掛けてきた小説家・乙川優三郎さんは、「脊梁山脈」で初めての現代小説を発表するなど、現在も新たな題材に挑戦し続けている小説家です。乙川優三郎さんの経歴やおすすめ作品、そして最新刊情報をご紹介します。

時代小説家・乙川優三郎のおすすめ書籍&新刊情報【プロフィール】

乙川優三郎(おとかわゆうざぶろう)さんは1953年2月17日生まれの65歳です。本名は島田豊(しまだゆたか)です。東京都で生まれますが、すぐに千葉県を引っ越して千葉で育ちます。
千葉県立国府台高校を卒業後、ホテル・観光関連の専門学校に進みます。卒業後は国内外のホテルに勤務、会社経営や機械翻訳の下請けを経て小説家になりました。乙川優三郎さんは酔った勢いで小説を書き、最終選考に残ったという逸話が残っています。

時代小説家・乙川優三郎の新刊情報【おすすめ書籍7選】

引用:https://images.unsplash.com/photo-1492052722242-2554d0e99e3a?ixlib=rb-0.3.5&ixid=eyJhcHBfaWQiOjEyMDd9&s=a9aa8574706dc9b7d6b944d768f787af&auto=format&fit=crop&w=967&q=80
ここからは、乙川優三郎さんのおすすめ作品7選をご紹介します。

時代小説家・乙川優三郎の新刊情報【おすすめ書籍①】

五年の梅(新潮社)

引用:https://i.pinimg.com/564x/d3/b0/50/d3b050c0f432b6257fde65bd10d89b4e.jpg
2000年発表の「五年の梅」は「小説新潮」に連載されていた5つの作品をまとめた小説です。友を助けるため、蟄居(外出禁止令)を命ぜられていた武士がある日、友の妹で妻にと考えていた女性「弥生」が不遇な境遇にあっていることを知り、どうにかしようと動き出す武士の物語です。
五年の梅 (新潮文庫)の画像

五年の梅 (新潮文庫)

価格:¥ 562

友を助けるため、主君へ諫言をした近習の村上助之丞。蟄居を命ぜられ、ただ時の過ぎる日々を生きていたが、ある日、友の妹で妻にとも思っていた弥生が、頼れる者もない不幸な境遇にあると耳にし──「五年の梅」。表題作の他、病の夫を抱えた小間物屋の内儀、結婚を二度もしくじった末に小禄の下士に嫁いだ女など、人生に追われる市井の人々の転機を鮮やかに描く。生きる力が湧く全五篇。

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「山本周五郎賞」を受賞

2001年、小説「五年の梅」は「第14回山本周五郎賞」を受賞しました。大衆文学・時代小説を多く手掛けてきた小説家・山本周五郎の名を冠してつくられた文学賞ですが、意外にもこれまでに時代小説が「山本周五郎賞」を受賞したことがありませんでした。乙川優三郎さんの「五年の梅」は、初めての時代小説での受賞となり、当時は話題になりました。

時代小説家・乙川優三郎の新刊情報【おすすめ書籍②】

生きる(文芸春秋)

引用:https://i.pinimg.com/564x/b3/46/6b/b3466b40a647bccfb335f709fadb97c4.jpg
2002年発表の「生きる」は、追腹(主君が亡くなったあとに後を追うこと)が禁止されているにもかかわらず、追腹をする者が絶えない中、周りから追腹をするのではと後ろ指をさされながら生きることを覚悟した武士の物語です。
生きる (文春文庫)の画像

生きる (文春文庫)

価格:¥ 534

亡き藩主への忠誠を示す「追腹」を禁じられ、生き続けざるを得ない初老の武士・又右衛門。周囲の冷たい視線、嫁いだ娘からの義絶、そして息子の決意の行動ーー。惑乱と懊悩の果て、失意の底から立ち上がる人間の強さを格調高く描いて感動を呼んだ「生きる」

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「第127回直木賞」を受賞

乙川優三郎さんの「生きる」は、2002年「第127回直木賞」を受賞しました。小説「生きる」では、それまで当たり前だったことが禁じられ、生きることを強いられる武士の心情をリアルに繊細に描いた時代小説の金字塔と言える作品です。翌年の「第128回直木賞」では、受賞作がなかったことから小説「生きる」の凄さが想像できるでしょう。

時代小説家・乙川優三郎の新刊情報【おすすめ書籍③】

冬の標(中央公論新社)

引用:https://i.pinimg.com/564x/07/50/a5/0750a542cfca502762f3e6d34fcae6cd.jpg
2002年発表の「冬の標」は、幕末の時代に生きた閨秀画家「明世」の半生を描いた小説です。小説「冬の標」は直木賞を受賞後に執筆されました。「冬の標」に登場する明世は架空の人物ですが、乙川優三郎さんの友人である女性作家の存在が、小説「冬の標」が書き上げるきっかけとなりました。
乙川優三郎さんが直木賞を受賞したことで知り、「冬の標」を手に取った人も多いはずです。「冬の標」は単行本が発売していますが、現在は電子書籍で読むことができるので、時代小説を読んでみたいと考えている人は「冬の標」はおすすめです。
現代小説「脊梁山脈」は、乙川優三郎さんを知らなかった人や、現代小説好きの人に支持を集めました。また、評論家も小説「脊梁山脈」の意外な展開に驚くなど多方面に影響を与えた小説と言えるでしょう。

最近は、こんな話になるとは、との驚きが少なくない。村山由佳『天翔る』がそうだった。学校でいじめられている少女と、子供のころのトラウマで悩んでいる女性が知り合うところから始まるので、これはそうして癒やされていく話だなと思って読み進むと、エンデュランスという馬のレースの話、しかも激しい話になるからびっくり。本書もその口だ。意外な方向にどんどんズレていく。それが快感だ。

https://www.nikkei.com/article/DGXDZO54725690X00C13A5NNK001/
冬の標 (文春文庫)の画像

冬の標 (文春文庫)

価格:¥10(中古)

幕末、小藩の大番頭の娘・明世は南画の自由な世界に魅せられるが、世間の仕来りは女子が絵を描くことを許さない。結婚して夫と姑に仕えることを強いられた二十年を経て、明世はついに自らの情熱を追う決心をする―封建の世に真の自立の道を歩もうとする一人の女性の、凄まじい葛藤と成長を描いた感動長編。

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時代小説家・乙川優三郎の新刊情報【おすすめ書籍④】

麗しき花実(朝日新聞出版)

引用:https://i.pinimg.com/564x/66/0b/9b/660b9b1bc280ce526658f2beb9e242ab.jpg
2010年に発表した「麗しき花実」は、蒔絵(漆器の表面に絵模様をつけること)職人を目指す女性の物語です。京都の漆器工房も娘が蒔絵職人を目指しますが、当時の江戸時代は女性が手に職をつけることが難しい時代でした。悩み苦しみながら主人公が成長する様を「麗しき花実」では見事に描いています。
小説「麗しき花実」の面白い点のひとつに、さまざまな職人が登場する点でしょう。江戸庶民の生活を生き生きと描いた「麗しき花実」は、時代小説初心者にもおすすめの小説です。署末津「麗しき花実」は、朝日新聞に連載された小説のため多くの人の目に触れた小説と言えます。またネットでは「麗しき花実」のその後を考察する人たちのブログを複数見ることができます。「麗しき花実」も電子書籍で読むことができるので、チェックしてみましょう。
麗しき花実 (朝日文庫)の画像

麗しき花実 (朝日文庫)

価格:¥87より(中古)

江戸の名工・原羊遊斎に師事する蒔絵師の理野は、師風と自身の理想との間で苦悩する抱一門下の画家・鈴木其一に惹かれ始める。日陰の恋にたゆたいながら、異色の女流は独自の表現を求めて自らの生をも染めてゆく。二人の八年後に描く続編「渓声」を収録。

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時代小説家・乙川優三郎の新刊情報【おすすめ書籍⑤】

脊梁山脈(新潮社)

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2013年発表の「脊梁山脈(せきりょうさんみゃく)」は、2013年「第40回大佛次郎賞」を受賞した作品です。「大佛次郎賞」は朝日新聞が主催する文学賞であり、ノンフィクションや歴史書を手掛けた小説家・大佛次郎の業績を記念して設立されました。
これまで時代小説を多く手掛けてきた乙川優三郎さんが、小説「脊梁山脈」で初めて現代小説に挑みました。小説「脊梁山脈」は、戦後の上海で復員兵の専用列車を探し続ける青年の物語です。小説のタイトルになった「脊梁山脈」とは、ある地域の背骨に相当するような大山脈であり、分水界(雨水が2つ以上の水系へ別れて流れる協会の事)を指します。
脊梁山脈 (新潮文庫)の画像

脊梁山脈 (新潮文庫)

価格:¥ 767

上海留学中に応召し、日本へ復員する列車の中で、矢田部は偶然出会った小椋に窮地を救われる。復員後、その恩人を探す途次、男が木地師であることを知った矢田部は、信州や東北の深山に分け入る。彼らは俗世間から離れ、独自の文化を築いていた。山間を旅するうち、矢田部は二人の女性に心を惹かれ、戦争で失われた生の実感を取り戻していく……。絶賛を浴びた著者初の現代長編。

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時代小説家・乙川優三郎の新刊情報【おすすめ書籍⑥】

トワイライトシャッフル(新潮社)

引用:https://i.pinimg.com/564x/2b/ad/b1/2badb11fc1ecfa5d3d17cc6197409c00.jpg
2014年発表した「トワイライトシャッフル」は、房総半島を舞台に男女たちが何かを見つけ、何かに別れを告げる様を描いた短篇物語です。「トワイライトシャッフル」は、乙川優三郎さんが育った千葉県・房総半島を舞台にして執筆されました。前作「脊梁山脈」に続き、「トワイライトシャッフル」は現代小説として発表しました。
「トワイライトシャッフル」は、元海女の切ない友情や房総半島に流れ着いた異国人、孤独なピアニストなどが登場しますが、「トワイライトシャッフル」の神髄は諦観や再起への望みなど誰もが身に覚えのある感情が物語にちりばめられています。他人の物語ですが、自分の人生に投影できる「トワイライトシャッフル」は、自分を見つめ直したい人におすすめです。小説「トワイライトシャッフル」は、電子書籍でも読むことができるのでチェックしてみましょう。
トワイライト・シャッフル (新潮文庫)の画像

トワイライト・シャッフル (新潮文庫)

価格:¥ 594

房総半島の海辺にある小さな街で生きる居場所を探し立ちつくす男と女。元海女、異国の女、新築に独り暮らす主婦、孤独なジャズピアニスト。離婚後に癌を発症した女は自分で自分を取り戻す覚悟を決め、ヌードモデルのアルバイトを始めた郵便局の女は、夜の街を疾走する……。しがらみ、未練、思うようにならない人生。それでも人には、一瞬の輝きが訪れる。珠玉としか言いようのない13篇。

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時代小説家・乙川優三郎の新刊情報【おすすめ書籍⑦】

ロゴスの市(徳間書店)

引用:https://i.pinimg.com/564x/26/54/e6/2654e6107e4678c9a0ea7e019139ddc5.jpg
2015年発表の「ロゴスの市」は、20歳で出会った男女が30年の歳月を経て宿命的な運命を辿る物語です。小説「ロゴスの市」は「第23回島清恋愛文学賞」を受賞しました。「島清恋愛文学賞」は、金沢学院大学が運営、恋愛小説を対象にした小説です。
小説「ロゴスの市」は乙川優三郎さんが現代小説として執筆した3作目の作品です。学生時代に出会った男女が30年余りを経て物語が展開する「ロゴスの市」は、大人の恋愛小説であるため、新たな恋愛小説として男女問わず支持されています。
小説「ロゴスの市」には不倫も描かれており、他人の人生を垣間見ている感覚に陥ります。時代小説で丁寧な描写を鍛え上げ、満を持して挑んだ乙川優三郎さんの現代小説は、幅広い層に支持されています。小説「ロゴスの市」は電子書籍で読むことができるのでおすすめです。
ロゴスの市 (文芸書)の画像

ロゴスの市 (文芸書)

価格:¥ 1,620

言語の海を漂う男と女―翻訳家と同時通訳の宿命的な旅路。静謐な熱情で女を見守る男。女は確かなものしか追わない。切なく美しく狂おしい“意表をつく愛の形!”

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時代小説家・乙川優三郎のおすすめ書籍【新刊情報】

R.S.ヴィラセニョール(新潮文庫)

引用:https://i.pinimg.com/564x/fb/f1/b0/fbf1b0ec60220c605953fa4fda043a10.jpg
ここからは、乙川優三郎さんの最新刊をご紹介します。2017年3月発売の「R.S.ヴィラセニョール」は、日本に暮らしながらフィリピン流の生き方を貫く父と、染色工房を構えて伝統に立ち向かう娘の現代小説です。乙川優三郎さんは、育った千葉・房総半島を舞台に、現代小説を手掛ける様になっています。
R.S.ヴィラセニョールの画像

R.S.ヴィラセニョール

価格:¥ 1,512

日本に暮らしながら、フィリピン流の生き方を貫く父。房総半島に染色工房を構え、母の国の伝統に立ち向かう娘。著者がさらに掘り下げた民族と家族、工芸の世界。

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時代小説家・乙川優三郎のおすすめ書籍&新刊を読んでみよう!

引用:https://images.unsplash.com/photo-1505032379563-bd94eed92b7d?ixlib=rb-0.3.5&ixid=eyJhcHBfaWQiOjEyMDd9&s=7cf67994ba45861e1d2fd6f7224953cf&auto=format&fit=crop&w=1050&q=80
時代小説で直木賞を受賞した乙川優三郎さんは、現在は現代小説を中心に執筆活動を続けています。しかし、時代小説で培った描写方法を現代小説もあますところなく発揮しています。時代小説・現代小説それぞれの良さがあるため、両方おすすめです。新しい小説をお探しの方は、乙川優三郎さんの作品を読んでみませんか。