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中森明菜の駅に山下達郎が激怒?竹内まりやがセルフカバーした真相とは?
昭和の名歌手であり、現在も活躍中の中森明菜さん。竹内まりやさんが楽曲提供した「駅」を歌い、その表現に対して、山下達郎さんに激怒されたことがありました。そんな、中森明菜さん、竹内まりやさん、山下達郎さんの「駅」を巡る話について調べてまとめてみました。
【中森明菜の「駅」を山下達郎が批判?竹内まりやの楽曲、歌詞の解釈、意味の違い、カバー】中森明菜
現在でも翳ることない、絶大な人気がある中森明菜さん。その歌声も素晴らしいですが、上記画像のように見た目を非常に美しい。現在は50代であるにも関わらず、この美しさを保つのは相当な努力をされたと思います。そんな、中森明菜さんは人気者ゆえの苦労があります。
それは、各メディアによるゴシップであります。よくも悪くも流れ出す情報は、中森明菜さんにダメージを与えるものとなります。その中の一つとして、竹内まりやさん、山下達郎さんが関わる話題が存在します。その内容をこれからご紹介したいと思います。その前に、これまでの中森明菜さんの活躍についてみていきましょう。
【中森明菜の「駅」を山下達郎が批判?竹内まりやの楽曲、歌詞の解釈、意味の違い、カバー】中森明菜の歴史
中森明菜さんは東京都大田区生まれ、清瀬市育ちであります。1965年に6人兄弟・姉妹の5番目、三女として誕生されました。兄弟・姉妹の名前には、全て父の名前にちなんだ「明」の字が入っており、中森明菜さんも同様に「明」をつけられたようです。4歳から14歳まではバレエ教室「横山昭子モダンバレエスタジオ」に通っておられたそうです。
【中森明菜の「駅」を山下達郎が批判?竹内まりやの楽曲、歌詞の解釈、意味の違い、カバー】デビューまでは
母の影響から歌手となる夢を描くようになった中森明菜さんは日本テレビ系のオーディション番組「スター誕生!」に幾度となく挑戦されました。そして、1981年の「スター誕生!」の本選3度目の挑戦で、山口百恵さんの「夢先案内人」を歌い、番組史上最高の得点となる392点を出して合格。その後、スカウトを受ける場となる決勝戦大会で、再び「夢先案内人」を歌唱、合計11社のレコード会社や芸能プロダクションが獲得の意向を示すプラカードをあげられました。
【中森明菜の「駅」を山下達郎が批判?竹内まりやの楽曲、歌詞の解釈、意味の違い、カバー】歌い手、中森明菜
1982年にシングル「スローモーション」でデビューし、セカンドシングル「少女A」がヒット作品となりました。1983年には「セカンド・ラブ」、「禁区」などもヒットし、1980年代のアイドルとしては、松田聖子と並ぶ活躍をみせました。以降も「北ウイング」や「飾りじゃないのよ涙は」などの楽曲でヒットを飛ばし続け、1985年の「ミ・アモーレ〔Meu amor é・・・〕」と1986年の「DESIRE -情熱-」で、2年連続となる日本レコード大賞を受賞されました。
歌手として、大きな人気を集め続けた中森明菜さんは、1992年に連続テレビドラマ「素顔のままで」に安田成美さんとW主演で出演され、1998年のドラマ「冷たい月」でも永作博美さんとW主演を果たすなど、女優としての一面も披露されています。2002年にカバーアルバム「-ZEROalbum- 歌姫2」を発表。この作品がヒットし、以降「歌姫3 〜終幕」、「フォーク・ソング〜歌姫抒情歌」などのカバーアルバムのシリーズ作を発売されました。
【中森明菜の「駅」を山下達郎が批判?竹内まりやの楽曲、歌詞の解釈、意味の違い、カバー】芸能活動休止、復活
2010年に、体調不良により芸能活動の無期限休止を発表されました。しかし、2014年の第65回NHK紅白歌合戦に「スペシャルゲスト」として登場し、4年3ヶ月ぶりに芸能界に復帰を果たされました。その後、2015年にシングル「Rojo -Tierra-」、カバーアルバム「歌姫4 -My Eggs Benedict-」をリリースされるなど、現在でも歌手として活動されています。
【中森明菜の「駅」を山下達郎が批判?竹内まりやの楽曲、歌詞の解釈、意味の違い、カバー】音楽に情熱をかける者たち
バンドが「音楽性の違い」、「方向性の違い」という理由で解散してしまうことがよくありますよね。音楽というものは、いろんな角度から解明されていっていますが、まだまだ、わからないことが多く感性に頼らざるを得ない代物であります。ですから、「音楽性の違い」、「方向性の違い」で解散してしまうのは、仕方のないことであります。真剣に音楽と向き合っているのであれば、このような問題はあって当たり前なのです。そんな「音楽性の違い」、「方向性の違い」が、今回の中森明菜さんと山下達郎さんの間に起こったのです。
【中森明菜の「駅」を山下達郎が批判?竹内まりやの楽曲、歌詞の解釈、意味の違い、カバー】楽曲「駅」は竹内まりやからの楽曲提供
楽曲「駅」はシンガーソングライター、ミュージシャンである竹内まりやさんの代表曲として有名な作品です。しかし、もともとは、竹内まりやさんが中森明菜さんのために書き下ろした楽曲でありました。なんでも、中森明菜さんサイドから依頼がきて、テーブルに中森明菜さんの写真を並べ、そこから生まれた情景イメージによって作成されたそうです。
つまり、楽曲「駅」は、竹内まりやさんからみた中森明菜さんを題材した作品なのです。当然、中森明菜さんが楽曲「駅」を歌い上げることになったのですが、ここで問題が発生しました。それは、楽曲「駅」に対する解釈の違いが生まれてしまったがために、竹内まりやさんの旦那さんである山下達郎さんを激怒させてしまったことです。
【5/13追記】竹内まりやさん、40周年記念アルバムを発売!中森明菜さんへの提供曲のセルフカバーも?
2019年8月21日に、竹内まりやさんの芸能活動40周年記念アルバムの発売が発表されました。また、それを記念して、各音楽配信サイトで初期アルバムの楽曲がサブスクリプション配信されているようです。「駅」が気になった方は要チェック!

【中森明菜の「駅」を山下達郎が批判?竹内まりやの楽曲、歌詞の解釈、意味の違い、カバー】中森明菜の表現
なぜ、山下達郎さんが激怒されたかというと、中森明菜さんが歌った楽曲「駅」が山下達郎さんがイメージしていたものと、大いに異なるものだったからのようです。中森明菜さんの楽曲「駅」は、アルバム「CRIMSON」に収録されて、世に出たものでした。このアルバムは1986年に発売されて、4週連続1位を獲得し、現在でもファンの人気投票の上位に入る作品であるようです。また、アルバムには10曲収録されており、竹内まりやさんが5曲書き下ろしています。
アルバムを作成されたときの中森明菜さんは、歌手として、いろいろなスタイルを模索された時期であったようです。そのため、このアルバムには普段とは違うスタイルで挑まれたようで、全編ささやくようなウィスパーボイスで歌われている作品となっています。そのスタイルが楽曲「駅」に関しては当てはまっていないと山下達郎さんは解釈されたようで、中森明菜さんの楽曲「駅」に対して批判を述べたようです。
【中森明菜の「駅」を山下達郎が批判?竹内まりやの楽曲、歌詞の解釈、意味の違い、カバー】山下達郎が激怒
その、山下達郎さんが述べた批判は、竹内まりやさんのベストアルバム「Impressions」のライナーノーツ(音楽レコードなどに付属している冊子、解説文)に記載されていたようです。そのライナーノーツには直接、中森明菜さんの名前を出してはいなかったものの、中森明菜さんのことだとわかる文章だったようです。後に山下達郎さんは中森明菜さんに対しての批判ではなく、アルバム製作に関わったスタッフに対しての意見であったとおっしゃっていたようです。
【中森明菜の「駅」を山下達郎が批判?竹内まりやの楽曲、歌詞の解釈、意味の違い、カバー】竹内まりやが「駅」をシングルカット
ともあれ、山下達郎さんが強い憤りを覚えたことは間違いなく、そういった経緯があって、竹内まりやさんに「駅」のセルフカバーをしてみてはどうかと勧められたようです。そこで、竹内まりやさんが歌った楽曲「駅」が誕生したということです。この楽曲「駅」は、1987年の竹内まりやさんのセルフカバーアルバム「REQUEST」に収録され、同年のシングル「AFTER YEARS」との両A面でシングルカットもされました。これらの作品によって、楽曲「駅」は世間に知れ渡ることとなりました。
【中森明菜の「駅」を山下達郎が批判?竹内まりやの楽曲、歌詞の解釈、意味の違い、カバー】竹内まりやの代表曲「駅」、中森明菜はカバーといわれて
楽曲「駅」は竹内まりやさんの曲であり、同時に中森明菜さんの曲でもあります。ですが、竹内まりやさんの代表曲というイメージが強いようで、中森明菜さんがカバーしたといわれることも多いようです。あくまで、竹内まりやさんが中森明菜さんのために作成した作品なので、中森明菜さんのカバーではありません。
竹内まりやさんはしっかりとセルフカバー(他人に提供した楽曲を自身で歌う)とされているので、そこに間違いはありません。お2人が、歌う楽曲「駅」は人によって違いはあるかもしれましんが、どちらも素晴らしい楽曲であります。いざこざはあったものの、どちらの作品も世に出てよかったと思える作品であります。
【中森明菜の「駅」を山下達郎が批判?竹内まりやの楽曲、歌詞の解釈、意味の違い、カバー】その後の関係は?
中森明菜さんと山下達郎さんの間に起こった事柄は、山下達郎さんがアルバム製作に関わったスタッフへの意見であって、人間関係に影響を与えるものではありません。従って、仲が悪くなっただとか、疎遠になったというようなことはなかったようです。
「音楽性の違い」、「方向性の違い」は音楽家にはよくあることで、むしろそれを話し合えるほどの仲だといえる事柄でしょう。しかも、竹内まりやさんがセルフカバーアルバム「REQUEST」などの作品を発表した時点で解決した問題であるようですから、中森明菜さんと山下夫妻の間には、なにも問題がないといえるでしょう。
【中森明菜の「駅」を山下達郎が批判?竹内まりやの楽曲、歌詞の解釈、意味の違い、カバー】女性週刊誌「女性セブン」の隠し撮り
山下達郎さんとの件は「音楽性の違い」、「方向性の違い」などでしたが、この女性週刊誌「女性セブン」との事件はそのようなものではありませんでした。なんでも、違法に隠し撮りを行い、それを週刊誌に掲載したというもので、その違法な手段で撮影された写真によって、中森明菜さんに精神的苦痛を与えることになったようです。
ここでいう違法な撮影とは、病気療養中だった中森明菜さんのマンションから、45メートル離れたアパートにカメラマンがいて、そこから望遠レンズで、室内にいた中森明菜さんを撮影したということのようです。この撮影は、のぞき行為にあたるため、犯罪であると判断されました。
【中森明菜の「駅」を山下達郎が批判?竹内まりやの楽曲、歌詞の解釈、意味の違い、カバー】この事件の判決は?
裁判における判決はもちろん中森明菜さん側の勝訴でした。撮影の違法性と、中森明菜さんが負った精神的苦痛、芸能活動を再開する上での障害であることが、認められたということです。
また、発刊元の小学館も違法と知りながら、会社ぐるみで不法行為をしたことを指摘され、コンプライアンス上の問題が大きいということにも、この裁判で触れたようです。小学館側は「判決を精査の上、しかるべく対応する」とコメントされたようです。中森明菜さんの人気は、人のモラルまで壊してしまうほどのものなのでしょうか?芸能界という世界は本当に怖いところであります。人の知りたいという欲求の強さに、改めて恐怖を抱く事件でありました。
【中森明菜の「駅」を山下達郎が批判?竹内まりやの楽曲、歌詞の解釈、意味の違い、カバー】現在もスター中森明菜
興味本位の情報や行き過ぎたマスコミの行動などに、さらされることもある中森明菜さんは、現在もスターであるといえるでしょう。年齢を問わない人気者として、多くの苦難があるものの、芸能活動を続けてくださることには感謝しかありませんね。歌手として一つの時代を作り上げた中森明菜さんは、現在でも多くのファンとともに新たな時代を作り上げておられます。