震撼の話題作!『バード・ボックス』迫りくる見てはいけない恐怖の正体とは?
ネットフリックスで配信されている映画『バード・ボックス』。震撼の話題作として世界中で注目されている作品です。迫りくる見てはいけない恐怖の正体について考察してみました!『バード・ボックス』での”あれ”の正体とは一体何なのでしょうか!?
ネットフリックスで話題!『バード・ボックス』
ネットフリックス配給の映画『バード・ボックス』
その衝撃的な内容は、全世界で話題となり配信からわずか1週間で4500万回も再生されるという人気を記録しました。ここでは、そんな『バード・ボックス』のあらすじやキャストについての基本情報やネタバレ解説、そして誰もが気になる”あれ”の正体について考察してみました!
評価の高い『バード・ボックス』
2018年12月にネットフリックスで配給をされた映画『バード・ボックス』は、その衝撃的な内容により、わずか1週間で4500万回再生という話題を作りました。日本でも予告編はテレビでも放送をされていたので、ネットフリックスで見たという人も多いのではないでしょうか?
日本だけではなく、アメリカをはじめ、世界中で配給をされ、まさにネットフリックスを代表する作品となったこの映画。その評価も非常に高く、ホラーSF映画としても完成度がとても高い作品として各映画サイトで紹介をされています。
『バード・ボックス』の監督は?
この『バード・ボックス』の監督を務めるのは、スサンネ・ビア監督。
ビア監督は、デンマーク出身の女性映画監督です。これまでも、「ある愛の風景」や「未来へ生きる君たちへ」、「真夜中のゆりかご」などの日本でも人気作品の監督を務めてきました。
どの作品も、女性にスポットが当たっており、女性監督ならではの視点から描かれていることが多いです。そして、この『バード・ボックス』も主演のマロリーという女性の視点中心に物語が展開していきます。
『バード・ボックス』メインキャスト
サンドラ・ブロック(マロリー役)
名前・・・サンドラ・ブロック
生年月日・・・1964年7月26日
出身地・・・アメリカ合衆国バージニア州
デビュー・・・1987年
主な出演作・・・「スピード」、「あなたが寝てる間に」、「デンジャラス・ビューティ」など
この作品の主人公であるマロリーを演じているのは、サンドラ・ブロックです。マロリーは出産を控えた妊婦ですが、母親になる実感がなく、担当医師からは養子縁組のパンフレットを渡されたほど。
妊婦検診の後に異変に巻き込まれ、グレッグの家に逃げ込みます。
サンドラ・ブロックは、数々のハリウッドの作品に出演し、アカデミー賞主演女優賞やゴールデングローブ賞主演女優賞などのアワードも受賞した女優です。本作の『バード・ボックス』でも主演の他に、製作総指揮も担当しています。
トレヴァンテ・ローズ(トム役)
名前・・・トレヴァンテ・ローズ
生年月日・・・1990年2月10日
出身地・・・アメリカ合衆国ルイジアナ州
デビュー・・・2012年
主な出演作・・・「ムーンライト」、「ザ・プレデター」など
マロリーを助け、共にグレッグの家に駆けこむトム役。映画「ムーンライト」では、大人になったシャロンを演じ、一躍有名になりました。トレヴァンテ・ローズは、俳優になるまでは実は陸上選手として活躍をしていたようです。
大学卒業後に俳優に転身しました。今後の活躍が期待される若手俳優の1人です。
ジョン・マルコヴィッチ(ダグラス役)
名前・・・ジョン・マルコヴィッチ
生年月日・・・1953年12月9日
出身地・・・アメリカ合衆国イリノイ州
デビュー・・・1976年
主な出演作・・・「コン・エアー」、「マルコヴィッチの穴」など
グレッグの家に集まった男性・ダグラス役です。ジョン・マルコヴィッチは、ハリウッドのベテラン俳優です。数々の作品では悪役も演じるなど、幅広い演技力が魅力です。
サラ・ポールソン(ジェシカ役)
名前・・・サラ・ポールソン
生年月日・・・1974年12月17日
出身地・・・アメリカ合衆国フロリダ州
デビュー・・・1994年
主な出演作・・・「それでも夜が明ける」、「アメリカンクライムストーリー/OJシンプソン事件」など
マロリーの妹・ジェシカ役です。マロリーの妊婦検診に付き合っていたのですが、その帰りに異変に巻き込まれ帰らぬ人に。
ジェシカを演じたサラ・ポールソンは、数々の映画やテレビドラマに出演をしています。ドラマ「アメリカンクライムストーリー/OJシンプソン事件」では、ゴールデングローブ賞女優賞なども受賞しています。
『バード・ボックス』のあらすじ
マロリーが小さな男の子と女の子を連れ、目隠しをしたまま森を抜け、ボートで川を下るシーンから始まるこの物語。
マロリーは子供たちに「絶対に目隠しを取ってはだめ!」と強く言います。
なぜ、彼女たちは目隠しをしたまま、川を下るという危険な行動をとるのでしょうか・・・?そんな謎が物語が進むにつれて明らかになっていきます。
冒頭からのあらすじ(ネタバレあり)
遡ること5年前。ロシアやヨーロッパの各地では、謎の集団自殺が発生していました。
当時画家であったマロリーは妊娠中で出産間近。相手の男性は登場せず、未婚のシングルマザーになる予定でした。
ある日、マロリーは妹と一緒に産婦人科の妊婦検診を受診。そして、その病院で1人の女性が窓ガラスに自ら頭を叩きつけて自殺をするシーンを目撃します。ついにアメリカでも謎の集団自殺が始まったのです。
マロリーたちは急いで帰宅を試みますが、町全体に自殺は急速に広がっていき、混乱状態に。車を運転していたマロリーの妹も”何か”を見てしまい、事故を起こして亡くなってしまいます。
なんとか一命を取り止めたマロリーは、トムに助けられながら民家へと駆け込みます。
その家は、グレッグという男性の家であり、マロリーのように逃げてきた人達10人ほどが集まりました。そして、謎の集団自殺は”何か”を見てしまったことが原因で発生していることがわかります。
彼らは家中の窓や扉を覆い、以降は外出する際は目隠しをすることに。全くの他人との共同生活が始まります。
『バード・ボックス』の意味は?
『バード・ボックス』とは、どういった意味があるのでしょうか?
『バード・ボックス』は、「鳥かご」を意味します。
グレッグの家に逃げ込んだマロリーたちは、目にしてはいけない”何か”があるため、自由に外に出ることができません。まさに「鳥かご」のような状態です。
『バード・ボックス』の結末は?(ネタバレあり)
トムが亡くなったことで、リックの言う安全な場所へ向かうマロリーたち。
リックの言う安全な場所は、本当に存在するのか?それとも、これは罠なのか?そんなドキドキのラストでしたが、マロリーたちが行き着いたのは鳥のさえずりが聞こえる、盲学校でした。
そして、リックは盲学校にいる、目の見えない男性でした。
盲学校は、外の恐怖や危険も一切感じない、夢のように平和で笑顔のあふれる穏やかな場所でした。
『バード・ボックス』現在と過去が交互に描写
この作品は、マロリーが幼い子供たちと目隠しをして外へ出るところから始まります。
マロリーは子供たちと一緒にボートに乗り込み、目隠しをしたまま川を下っていきます。
そして、今度は5年前の冒頭シーンへと切り替わるのです。
作品の中で、現在と過去が交互に描写をされ、緊迫した状態やこの状況に置かれるまでの経緯などが明らかになっていきます。
『バード・ボックス』”あれ”を見た人が次々と自殺
世界中で蔓延している、衝動的な集団自殺。この自殺は、”何か”を見ること発生します。生き残っている主人公たちは、”何か”を見たことがないので、それがどんなものなのか知りません。
しかし、鳥は”あれ”の接近を感知することができるので、鳥かごを肌身離さずそばに置いていくことで危険を回避します。
”あれ”を見てしまうと生きてはいられない・・・。そんなサバイバルな生活の中、外出時には目隠しをしながら生きていく主人公たち。常に目隠しをしながら緊迫した状態で生きていかなければいけない、そんな状況が映画全体を不気味な世界へと盛り立てています。
『バード・ボックス』”あれ”の正体は宇宙人?
では、”あれ”の正体は何だったのでしょうか?
作品の中では、最後まで”あれ”の正体は明かされませんでした。
つまり、”あれ”の正体に関しては、視聴者の想像に任せるといったところでしょうか。
この作品のファンの中では、”あれ”は宇宙人だったのかも?という意見も飛び交っています。物語では、どうも”あれ”は地球上の人類や生き物を次々に自殺をさせて、人類滅亡を目論んでいるようにも思えます。
地球上の人類を滅亡に至らせるということであれば、やはり考えられるのは他の惑星から来た宇宙人が地球侵略のために送り込んだ兵器的なものなのではないか?と考える説です。
見ると自殺をするということは、感染的なものというよりも人々の脳に”自殺”の指令を与える”何か”だったのではとも思えます。
『バード・ボックス』”あれ”の正体はモンスター?
作品の最後まで明かされなかった”あれ”ですが、当初は”あれ”の存在を明かす案も出ていたそうな。
その正体は、赤ちゃんの顔をした全身緑のモンスターだったそうです。
赤ちゃんの顔をした緑のモンスターってあまり想像をしにくいのですが、結局この案はお蔵入りになったそうな。結局、正体は見せないままのほうが視聴者に良い意味で印象に残るので、これはこれでよかったのかもしれませんね。
『バード・ボックス』の”あれ”の正体から考えられるもの
作品の中でチャーリーは、宗教や思想などの様々な悪魔たちについて言及しています。そして、そんな悪魔たちを導き出すのは「世界の終焉」を意味するとも語っています。
作品の中でも”あれ”は、その人物に関連する身近な人物の声で話しかけてきます。そのように、”あれ”は人の弱さを引き出そうとしているのです。
つまり、”あれ”の正体は、人類が抱く「不安」や「恐怖」、そして「人間の弱さ」などの負の感情の集合したものだったのではないか?とも考察できます。
『バード・ボックス』に込められた意味
この作品のラストシーンは、今までの緊迫して危険な状態からは一転、とても平和で穏やかな空間が見られました。
しかし、その空間では平和で穏やかな時間であったとしても、マロリーたちは一生その空間から出られることはないでしょう。目の見えない人々も、視覚という生きるために必要不可欠な特徴を失われてしまっています。
つまり、彼女たちは平和な時間を過ごせる代わりに、外の世界を自由に行き来することはできなくなりました。まさに、ペットとして飼われた”鳥”と同じ。籠の中で生きていく人生を送るのです。
人間が鳥などのペットに行ってきたことと同じかもしれません。平和な時間である一方、その狭い場所からは出られない・・・。そんな人間が動物に行ってきたことがこの映画のストーリーに垣間見えます。そのため、実は動物愛護や環境保護のメッセージが作品に込められているのかもしれません。
『バード・ボックスチャレンジ』が流行?
なんと、アメリカではこの作品の影響からか”目隠しをしたまま運転をする”という行為が発生しているようです!
ネットフリックスの公式ツイッターではこのような注意喚起までツイートされることに!
Can’t believe I have to say this, but: PLEASE DO NOT HURT YOURSELVES WITH THIS BIRD BOX CHALLENGE. We don’t know how this started, and we appreciate the love, but Boy and Girl have just one wish for 2019 and it is that you not end up in the hospital due to memes.
— Netflix US (@netflix) January 2, 2019
こんなことを言わなくちゃいけないなんて信じられないんですが、バードボックスチャレンジであなた自身を傷つけないようにしてください!どうやってこんなことが横行してしまったのかわかりませんが、ボーイとガールから”2019年のお願い””みんなの「バードボックス」への愛は感じてありがたいけれど、どうか病院送りだけはならないでください!
目隠しの運転をすることを「バードボックスチャレンジ」と言っているらしいのですが・・・非常に危険ですよね!実際に、アメリカのユタ州では事故も起こっているようです!
『バード・ボックス』まとめ
映画『バード・ボックス』についてご紹介しました。
『バード・ボックス』は恐怖に包まれた、ただのホラー映画では済ませない、何かしらのメッセージが隠されていたのかもしれません。そんな人間の行ってきたことを考えさせられる物語でもありました。
ネットフリックスでは、様々な良い映画が見られますね。ぜひとも、ネットフリックス配給の次の作品を楽しみにしておきましょう!