【三菱重工爆破事件】美人犯罪者・大道寺あや子の現在！釈放後の行方は一体…？

【名前】 大道寺　あや子（だいどうじ　あやこ）

【生年月日】 1948年10月20日

【出身地】 北海道釧路市

【最終学歴】 星薬科大学

皆さんは、1974年に起こった『三菱重工爆破事件』をご存知でしょうか？

この当時起こっていた『企業爆破事件』の1つであり、、東アジア反日武装戦線『狼』による無差別爆弾テロ事件です。

この事件では複数の容疑者がいましたが、そのうちの1人が『大道寺あや子』です。まずは、この大道寺あや子について、生い立ちをご紹介していきましょう。

大道寺あや子は、北海道釧路市出身。北海道釧路湖陵高等学校時代は、成績優秀、そしてスポーツも万能。スピードスケート部での活躍が認められて、卒業生総代を務めたこともあります。

高校卒業後は、星薬科大学に推薦入学。ワンダーフォーゲル部に入部し、自治会活動、授業料値上げ反対闘争などにも参加していたようです。

この頃、高校時代の同級生だった大道寺将司と再会し、交際に発展。後に、大道寺将司とは結婚をしています。大道寺将司は、後の新左翼テロリストであり、東アジア反日武装戦線『狼』部隊のメンバー・リーダー格の1人でした。

大学卒業後は、東京都新宿内の病院に薬剤師として勤務。大道寺将司と結婚後は、都内の試薬会社に転職をします。この試薬会社に就職をした理由は、爆弾に使う薬品を入手するためだったと言われています。しかし、勤務態度は非常に良かったそうで、周囲からも評判の良い女性でした。

大学時代に大道寺将司と出会うまでは、非常に成績優秀で美人、そしてスポーツ万能の才色兼備だった大道寺あや子。しかし、夫との出会いによって運命が変わってしまったようです。

1974年に起こった『三菱重工爆破事件』 この事件の概要をまとめてみました。

1974年8月30日、東京都千代田区にある丸の内ビルにて、事件は発生。『狼』の実行犯4人は、午後0時25分頃に、三菱重工業東京本社ビル（現:丸の内二丁目ビル）1階出入り口のフラワーポット脇に、時限爆弾を仕掛けます。

そして、午後0時42分頃、三菱重工ビルの電話交換手に「三菱重工前の道路に2個の時限式爆弾を仕掛けた。付近のものは直ちに避難するように。これは冗談ではない。」といった旨の電話がかかってきます。

午後12時45分、爆破が発生。そして、この爆風と飛び散ったガラス片などによって、三菱重工とは関係のない一般市民を巻き込み、死者8人（即死5人、病院収容後に死亡3人）、負傷者376人にのぼり、戦後最悪の爆弾テロ事件となりました。

この事件の容疑者の1人が、大道寺あや子です。

この事件の実行犯である『狼』のリーダー格であった、大道寺将司の妻でした。

大道寺あや子は、この事件で時限爆弾設置現場の見張り役を担当。組織内でのコードネームは「アサカワ」でした。これは、歌手の浅川マキさんのファンだったからだそうです。

そんな大道寺あや子は、世間でも「美人」だと話題になりました。

大道寺あや子の写真を見ると、写真によって写り具合が違います。そのため、「美人」と言うよりも、どちらかと言えば“かわいい”系になるのかなとも思います。しかし、犯罪者にして恵まれた容姿であることは間違いありません。

大道寺あや子は、事件後の1975年5月19日、『爆発物取締罰則違反』で逮捕をされています。

大道寺あや子は、この逮捕の直前に青酸カリで自殺を図りますが、捜査員の阻止によって未遂に終わりました。

逮捕後の取り調べの段階で、マスコミは大道寺あや子のかわいらしい容姿について取り上げています。そして、狂信的な過激思想の夫に致し方なく従い、強制的に協力をせられていただけの従犯だったのでは？との同情論がありました。

しかし、その後大道寺あや子はとある事件をキッカケに『釈放』をされています。

釈放をされた後は日本を出国。そして、なんと現在も捕まっておらず、逃亡中の身なのです！

多くの死傷者を出した『三菱重工爆破事件』の実行犯の1人だった大道寺あや子は。なぜ釈放をされたのでしょうか？

その理由は、1977年に起こった日本赤軍による『ダッカ日航機ハイジャック事件』です。

この事件では、フランス・パリ発、ギリシャのアテネ国際空港、エジプトのカイロ国際空港、パキスタンのジンナー国際空港、インドのムンバイ国際空港、タイのドンムアン国際空港、香港の啓徳国際空港を経由し、東京国際空港行きの日本航空472便が日本赤軍のメンバーによってハイジャックをされます。

そして、人質をとった日本赤軍が人質解放と引き換えに要求してきたのが、大道寺あや子を含む、収監メンバーの釈放でした。人の命を重く見た日本政府は、この事件によって超法規的措置を行い、大道寺あや子を含む収監メンバーを釈放しています。

そのため、大道寺あや子は釈放をされて海外へ出国し、日本赤軍に合流。現在も逃亡中で、国際指名手配を受けています。

大道寺あや子が犯罪に手を犯したキッカケとなった夫・大道寺将司。

大道寺将司は、日本赤軍によるダッカ日航機ハイジャック事件では釈放メンバーではありませんでした。

そのため、「狼」の他のメンバーや妻の大道寺あや子が釈放された件で“仲間を連れ去られた”と不快感をあらわしていたようです。

大道寺将司は、長い裁判の結果、1987年3月24日に死刑が確定。しかし、結果的に大道寺将司は、死刑を執行されることはありませんでした。その理由は、かつての「狼」メンバーの大道寺あや子やそのほかのメンバーが海外に逃亡中で逮捕に至らず、裁判が終了していなかったためです。

その後、大道寺将司は2017年5月24日、多発性骨髄腫により収監中の東京拘置所で死去をしています。

様々な企業爆破事件を起こしてきた『狼』のメンバーは、現在どうなっているのでしょうか？

片岡利明は大道寺将司同様に死刑判決を受けていますが、現在も執行をされずに服役中のようです。

そして、齋藤和は逮捕後に警視庁に連行される前に、自ら命を絶って亡くなっています。

浴田由紀子は、逮捕後は服役をしていましたが、2017年3月に刑期を終えています。そして現在は、『えきたゆきこ』名義で作家デビューを果たしています。

宇賀神寿一は逮捕後に服役をし、2003年に刑期満了で出所。出所後は、救援連絡センターに就職。事務局員として働きながらも、現在もアナーキズム系新左翼活動家として活動を行っています。

黒川芳正は、現在も宮城刑務所に服役中。そして獄中からドキュメンタリー映画を製作し、映画監督としても活動を行っています。

佐々木 規夫は、大道寺あや子同様にハイジャック事件にて釈放をされ、海外へ逃亡。その後も未だに捕まっておらず、国際指名手配中。

そして、桐島聡は一度も逮捕されることなく、現在も逃亡中のようです。

大道寺あや子は、1977年に釈放をされて以来、現在も逃亡中です。

日本を出国し、海外にいることは間違いないようです。1988年には、香港にて日本赤軍最高幹部の重信房子と会合を持ったことも確認されています。2001年には、重信房子が日本赤軍の解散を宣言しますが、その際は南米から「日本赤軍解散宣言無効宣言」を発表しています。

その後の消息は判明されていませんが、海外のどこかで潜伏中なのでしょう。

三菱重工爆破事件などの実行犯だった、大道寺あや子についてご紹介しました。

過激思想のあった夫と共に、最悪の事件を起こした大道寺あや子。彼女はその後国外逃亡をはかり、現在も捕まっていません。生きていれば2019年6月現在で70歳になる大道寺ですが、現在はどんな姿になり、どういった生活をしているのでしょうか？謎に包まれたままです。