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学習障害の芸能人・有名人20選【2019年最新版】

近年徐々に認識が広まりつつある障害ですが、その中でもまだ理解度や認知度の低い学習障害、その学習障害の特徴と、学習障害の芸能人・有名人20人をまとめてみました。あらゆる分野で才能を発揮し、時には第一人者ともなる人物もいます。公表している人から予想されている人も。

学習障害って?

学習障害について知っていますか。学習障害とは、発達障害の一つです。一言で発達障害といってもその特徴や性質はさまざまで、全く異なるものなのです。
学習障害とは、「何かを聞く」「言葉で話す」「文字を読む」「何かを書く」「数字を扱う・計算する」といった能力のなかで一部の能力が苦手で、困難な場合を指します。
知的発達に遅れは見られず、苦手な分野以外に困難は感じられないことがほとんどであるため、障害であることがわかりにくく、勘違いされやすいという現状があります。
近年認識や理解が高まりつつある発達障害ですが、数ある発達障害の性質の違いに対する知識の広がりはまだ不十分といえるでしょう。そんな学習障害の芸能人や有名人についてまとめてみました。

学習障害の芸能人・有名人20選

①ミッツ・マングローブ

ミッツ・マングローブさんは、1975生まれの女装家・タレントです。
2016年に自ら学習障害であることを公表しています。小さいころから自覚があり、活字での暗記が困難だったそうですが、絵や音での暗記は問題がなかったため、学習をする上ではあまり問題にならなかったそうです。
自分で得意不得意がはっきりしていたことと、それによって対策が打てたことで、慶応義塾大学を卒業しており、高学歴芸能偉人として知られています。

②黒柳徹子

黒柳徹子さんは、1933年生まれの女優・タレント・司会者で、ユニセフ親善大使としても活動しています。
黒柳徹子さんは、自身の著書「窓際のトットちゃん」や「小さいときから考えてきたこと」の中で、幼いころの自身の行動をつづっており、発達障害・学習障害だったと語っています。
学習障害以外の発達障害もあったであろうことと、当時はまだそういった障害に関する知識が広まっていなかったこともあり、正式な名称はわかりません。しかし、計算のしくみが理解できなかった、絵をかくときに紙からはみ出してしまう、というような内容から学習障害に当てはまっていたと本人も考えているようです。

③トム・クルーズ

トム・クルーズさんは、アメリカで活躍している俳優です。有名な出演作品としては「レインマン」「ミッションインポッシブルシリーズ」「ラストサムライ」「宇宙戦争」などがあります。
トム・クルーズさんは、幼いころから文字の見分けが苦手な失読症という学習障害だったそうです。現在は、新興宗教の活動によって障害に関する不自由はなくなっていると語っています。
自身の経験から学習障害をもつ子供たちへの支援を行っていたり、障害に関わる映画を制作しています。

④スティーヴン・スピルバーグ

スティーヴン・スピルバーグさんは、アメリカの映画監督・映画プロデューサーです。代表作品には「E.T.」「ジョーズ」「ジュラシック・パーク」「インディ・ジョーンズ」「A.I.」などがあります。
幼いころから学習障害に悩まされており、読み書きが周囲に比べて時間がかかっていたそうです。そのこともあり、周りからいじめを受けていたこともありました。
一方で、幼いころから自分で映像をとり、映画を作っていたそうで、現在につながる才能を伸ばしています。

⑤キアヌ・リーブス

キアヌ・リーブスは、1964年生まれレバノン出身の俳優・ミュージシャンです。「ビルとテッドの大冒険」「ディアボロス」「マトリックス」などの作品に出演しています。
学生時代は失読症に悩まされていたそうですが、アイスホッケーでは優秀な選手であり、周囲からの期待も高かったようです。
一時はアイスホッケーのオリンピック選手になることを目標としていましたが、怪我のため断念し、俳優業への道を歩み始めました。

⑥キーラ・ナイトレイ

引用:https://www.instagram.com/p/Bu_Otv-hExQ/
キーラ・ナイトレイは1985年生まれのイギリスで活躍する女優です。「パイレーツ・オブ・カリビアン」や「プライドと偏見」「アンナ・カレーニナ」などの作品で知られています。
識字障害のため、文字を読むことが難しく、録音を聞き学習を行ったり、読書の際には、色付き眼鏡をかけることで識字しやすくしているなどの対策をとっていました。10代のころに専門家によって障害を克服したと語っています。

⑦オーランド・ブルーム

オーランド・ブルームは1977年生まれのイギリスで活躍している俳優です。代表的な出演作品には「ロード・オブ・ザ・リング」「パイレーツ・オブ・カリビアン」「ホビット」などがあります。
幼いころから失読症に悩まされており、現在でも台本を覚えるのに苦労しています。
大学で行われた学習障害やADHDの認知を広めるための講義で自身の体験談を語ったことがあり、環境問題や人権問題についても活動を行っています。

⑧ジェニファー・アニストン

ジェニファー・アニストンは1969年生まれのアメリカで活躍している女優です。「フレンズ」「グッド・ガール」「マーリー世界一おバカな犬が教えてくれたこと」などの映画に出演しています。
文章を読むことが困難で、20代前半に失読症であることを診断されています。
診断されるまでは、自身が失読症であることに気づかず、自分の理解力が低いと思っており、自身を失ったりトラウマになる経験が幼少期にはありました。しかし、原因がはっきりしたことにより徐々に前向きに考えられるようになっています。

⑨沖田×華(おきたばっか)

沖田×華さんは、1979年生まれの漫画家で、代表作には「透明なゆりかご産婦人科医看護師見習い日記」などがあります。
幼少期から読み書き計算が困難で、それが原因でいじめや体罰を学校で受けていました。中学生のときに、学習障害含めたいくつかの障害を診断されますが、当初は認めることができませんでした。
20代を過ぎてから自身の障害を受け入れ、今では作品の中で障害に触れているものもあります。

⑩ルイス・ハミルトン

ルイス・ハミルトンは1985年生まれのレーシングドライバーで、2008年には当時史上最年少のF1ワールドチャンピョンに輝いています。
幼少期から識字障害のため勉強面では苦労していました。一方でそのころからラジコンで優秀な成績を収めるなど、勉強以外の分野の才能は光っていたようです。
自身が勉強面で苦労したため、レーサー引退後は、貧しい子供たちのために学校を作って教育の場を設けたいと考えています。

⑪ジャック・ホーナー

ジャック・ホーナーは、1946年生まれのアメリカの古生物学者です。学術的発見も多く、古生物学者として有名で、人気映画「ジュラシック・パーク」ではアドバイザーを務めています。
読字障害であり、読解能力は小学生並みであることを発表しています。ただ、読解力の問題を補うためもあり、視覚能力やイメージ能力は長けており、現在の研究成果につながったと言われています。

⑫ウォルト・ディズニー

ウォルト・ディズニーといえば、ディズニーリゾートの創立者で、世界的に有名な人物です。
ウォルト・ディズニーは、失読症で文章を読むことが困難だったと言われていますが、正式に公表しているような事実は確認できませんでした。読書をほとんどしなかったという噂はあるようです。
文章を読むことが苦手とされている一方で、イラスト・立体模型・映像作品では才能を発揮しています。その結果現在の数多く存在するディズニー作品につながったともいえるでしょう。

⑬・ダ・ヴィンチ

レオナルド・ダ・ヴィンチは「モナ・リザ」や「最後の晩餐」を描いた芸術家として知られています。画家のほかに、音楽家や数学者など数多くの分野で功績を残しています。
文章の読み書きが困難だったことから学習障害だったのではないかと言われていますが、当時の障害に関する認識や診断の有無、本人の私生活が謎に包まれていたことを考えると、確かな情報とは言えません。

⑭パブロ・ピカソ

パブロ・ピカソは1881年生まれの芸術家で、絵画のみならず、彫刻や陶器なども含め多彩な作品を残し、現在でも名を残しています。
ピカソの生きざまは記録に残っているものの、学習障害だったことに関する根拠はありません。おそらく芸術面に秀でていたためにそのように言われているのだと思います。

⑮アルベルト・アインシュタイン

アルベルト・アインシュタインは1879年生まれの理論物理学者です。「一般相対性理論」や「特殊相対性理論」など多くの論理や仮説を提唱し、物理学の父といわれている人物です。
幼いころから言葉を覚えることが苦手であること、数学に関してはとてつもなく優秀である反面、言語の分野に関する成績が悪かったことから、学習障害で、識字障害や読字障害だったのではないかと考えられています。

⑯トーマス・エジソン

トーマス・エジソンは1947年生まれのアメリカの発明家で、白熱電球や蓄音機の発明をし、現代までの電力系の発明に大きな功績を残しました。発明王とも呼ばれています。
幼いころから、ほかの子供と考え方が合わず、孤立してしまい、きちんとした教育を受けられなかったエジソンは、独学で勉強を進めています。
耳が不自由だったために苦労したという話はありますが、特定の分野に対する不得意さはあまり見受けられず、学習障害なのかという判断は難しいところです。

⑰ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン

ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンは1770年生まれの音楽家です。「交響曲運命」や「ピアノソナタ月光」など現代までつながる有名曲をいくつも生み出しています。
この時代には学習障害という言葉はありませんが、おそらく音楽という一部の分野に特化した才能があったため学習障害化もしれないと言われているようです。変わり者だったという証言は残っているものの、変わり者と学習障害は当てはまらないと言っていいでしょう。

⑱ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト

ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトは1756年生まれオーストリアの音楽家です。「魔的」「トルコ行進曲」「きらきら星」などが有名ですよね。
記憶力が高く、幼いころから音楽の天才と呼ばれていたため、あまり他の分野に関することは残っていません。モーツァルトも、音楽の分野に秀でているために学習障害だったと予想されるのでしょう。

⑲ジョージ・パットン

ジョージ・パットンは、1945年生まれのアメリカの陸軍軍人です。
古典文学、戦史などの学問を学ぶ上では優秀であったものの、文章を読むという基礎学問に関しては周囲に比べて遅れていたといいます。そのため、今でいう失読症といわれていますが、理解力に関しては人一倍優れていたのでしょう。

ウーピー・ゴールドバーグ

ウーピー・ゴールドバーグは1955年生まれの女優で「ゴースト/ニューヨークの幻」や「天使にラブソングを」に出演しています。また、数多くの賞を受賞している偉大な女優です。
書字表出障害と言われ、文字を書くことが苦手で、文字を反転して書いてしまうこともあったそうです。

まとめ

いかがでしたか、学習障害であったと公表している日本の有名人はかなり少ないです。障害に関する偏見もそうですが、学習障害というものに対する認識は依然として低いと言えます。学習障害だとわからない、知られていないからこその苦労がまだ多いのではないでしょうか。
学習障害は確かに苦労することも多いですが、上記で紹介したようにあらゆる分野で秀でている人が多数存在しています。
認識・理解が、障害のあるなしに関わらず、より多くの人にとって生きやすい社会になるのではないでしょうか。