タモリとは?世間で言う変わり者?
タモリは1945年生まれ、福岡出身のお笑いタレント。『笑っていいとも!』『ブラタモリ』『ミュージックステーション』『タモリ倶楽部』『世にも奇妙な物語』など、数多くの人気番組を世に輩出してきました。『笑っていいとも!』は特に伝説的なタモリの代表番組とされており、最終回である『笑っていいとも!グランドフィナーレ感謝の超特大号』では芸能界の大物が多数出演したことで有名です。タモリ、明石家さんま、とんねるず、ダウンタウン、ウッチャンナンチャン、ナインティナインが同時に番組出演をした映像はまさに伝説でした。
今や、お笑いタレントという立場を超え、文化人の域まで達したタモリ。しかし、芸能界入りするまでの話や考え方を聞いていると、いわゆる一般社会では変わり者とされていたと思われる様々なエピソードを持っています。印象的なのは、高校卒業後の浪人時代に、しょっちゅう押入れの中にこもっては中国や韓国からのラジオ放送を聴き続けたそうです。一見奇行に思える行為ですが、のちのちタモリの得意とする「インチキ外国語芸」につながり、芸能界入りを果たすきっかけとなるので、驚きです。
タモリの名言①「私もあなたの数多くの作品の一つです。」
2008年に他界した『天才バカボン』の作者である赤塚不二夫の告別式でタモリが読んだ弔辞の中の格言。赤塚はタモリの才能を見抜き、タモリを地元の福岡から上京させて、面倒をみてくれた恩人でした。タモリの告別式での弔辞は7分56秒にも及ぶものを手にした紙にたびたび目をやり読み上げたのですが、じつはその紙は”白紙”だったというエピソードが有名です。
この弔辞は『オバケのQ太郎』や『忍者ハットリくん』の作品で有名な藤子不二雄Aから直に引き受けたものだったそうです。タモリは弔辞について、「いいとも」のスタッフから問われると、「前夜に書こうとしたが面倒になった。」と答えています。タモリらしいですね。
タモリの名言②「どっちみち嫌われるんなら、うんと嫌われてみたいね。」
『an・an』1988年9月16日号での格言。恋愛、仕事と人と関わる人生において全てに共通する言葉ではないでしょうか?自分は嫌われているんだと思いながら人と関わるとストレスが溜まりますからね。いっそのこと、嫌われている人にはとことん嫌われてもいいから、自分のことを好きでいてくれる人にありったけの愛をささげましょう。
ちなみに、この格言は「寝たくない男ベスト10」でタモリが2年連続2位にランクインした際のコメントです。普通の男が言った言葉であれば、負け惜しみのように聞こえてしまう台詞ですが、タモリは嫌われる人生すらも楽しんでいるように感じます。
タモリの名言③「考えたって仕方ないし。根性がないから、一つの悩みを長い間ずっと考え続けられないんです。」
『現在』1989年7月号で、「人気が落ちぶれる寂しさ」について質問されたときのタモリの格言。恋愛でも仕事でも、どうしても思い悩んでしまうことがありますよね。しかし、考えても仕方がないことがじつは多いです。悩むことも、ときには必要ですが、ずるずると引きずらずに人生の貴重な時間を有意義に使いましょう。
自らを「根性がない。」と評したタモリですが、根性がないのではなく、ものごとに見切りをつけるのが速いのだと思います。根性がない人が多趣味で色々なことを奥深くまで探求できません。人生において、根性を発揮する場面を間違ってしまうことがないようには注意しなければなりません。体を壊しては元も子もないですからね。タモリのこの格言をそのような意味で捉えましょう。
タモリの名言④「今はね、友達作ろう作ろうって言い過ぎるよ。友達なんかいなくていいんだよ。」
この言葉はネットで1番支持されているタモリの格言と言われています。『SMAP×SMAP』にタモリがゲストで出演した際の発言で、橋田寿賀子といった著名人にも共感されている言葉。友達が多い人生も楽しいと思いますが、無理に作ろうとしてストレスになるのは本末転倒ですからね。人生において友達の存在は特別重要でなく、恋愛など他の人間関係を楽しんでいる人も多いので、作ろう作ろうとする風潮は間違っているという考えだと思われます。
この格言があった『SMAP×SMAP』内で、タモリと親交のある草彅剛について話す場面がありました。中居正広に「あいつは?」と草彅を指して問われたタモリ。「友達ですね。俺は友達と思ってる。向こうもそう思ってるみたい。」と答えました。人生では数は少なくても気のおける友達がいればいいと思わせてくれる言葉ですね。
タモリの名言⑤「やっぱり近道はないよ。真ん中の王道が近道なんだよ。」
仕事にも恋愛にも通ずる言葉ですね。自分が理想とする生活を送るために新しくはじめた仕事。思い描く姿までの近道がないかを考えてしまいますが、こつこつと努力するのがやはり1番の近道です。恋愛でも好きな人に好かれるために手っ取り早い方法を探すよりも、好きという気持ちを言葉にして少しずつ伝えるのが大切だと思います。
タモリも赤塚に見いだされるまでは福岡で生活しながら、月に1度の上京で「素人芸人」としてこつこつと活動していました。タモリ自身の経験もあるので、説得力のある言葉ですね。
タモリの名言⑥「好きな言葉は『適当』」
気を張り過ぎてストレスを溜めないように、適当にすることもときには大切です。
「これでいいのだ。」適当に生きるために人生で大切にしたい言葉ですね。がんばり過ぎないでください。
タモリの名言⑦「人生とは後悔するために過ごすものである。」
恋愛や仕事で「あのときああしていれば…」ということがありますよね。そう考えることも人生の一部で無駄ではないというように思わせてくれる言葉です。
タモリが後悔していることが気になりませんか?成功をおさめた人に後悔していることを知ることで自分の仕事や恋愛に活かすことができそうな気がします。
タモリの名言⑧「やる気のあるものは去れ。」
赤塚の「これでいいのだ。」に通ずることがある言葉。マイペースに生きていいんですよ。自分が幸せになるために必要と思う人を大切にしましょう。
タモリ自身は好きなことに熱中し、やる気がある人。周りにやる気がある人がいるのは嫌なのですかね?
タモリの名言⑨「真剣にやれよ!仕事じゃないんだぞ!」
好きなことに全力で気持ちを傾けるタモリの言葉。趣味を仕事にすることができる現在、大切にしたいことですね。
タモリは自分の好きなことを追求して、仕事にした先駆者だと言えますね。音楽、料理、鉄道…幅広い分野で活躍しており、改めてすごい人だと思います。
タモリの名言⑩「ほとんどの大人は子供のことをナメてるよ。」
キングコング西野と2人で飲んでいたときの名言。子供が見ているものは大人と変わらないはずなのに、子供向けのものを押し付けるのはどうなのかと2人は話していたそうです。このことがきっかけでタモリは西野に絵本を描くことをすすめ、いまでは大ヒットにつながっているので、タモリは改めてすごいと思わせるエピソードでした。
タモリにならってゆるく生きよう
タモリの名言は一見すると社会では受け入れられないものが多いかもしれません。しかし社会の空気に無理をして
順応せずとも、自分を貫いて生きることも可能だとタモリが体現してくれていることを心の隅にでも覚えておきましょう。仕事も恋愛も無理に頑張らなくていいのです。