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井上荒野は結婚して夫がいる?父親は?おすすめの小説作品は?

直木賞作家・井上荒野さんをご存知でしょうか。父親も小説家と活動しました。結婚していますが、夫はどんな人なのでしょうか。井上荒野さんの経歴をたどると共に、おすすめの作品や父親について、そして結婚相手(夫)についてご紹介します。

小説家・井上荒野のおすすめ小説は?結婚相手(夫)はいる?父も小説家?

小説「切羽へ」で第139回直木賞を受賞した井上荒野さんは、大人の恋愛を題材に数多くの作品を発表しています。井上荒野さんの父親も小説家でしたが、あの瀬戸内寂聴さんとただならぬ関係にあったことはご存知でしょうか。井上荒野さんは直木賞を受賞した2008年以降、さまざまな場面で注目されています。

ディーン・フジオカ主演映画「結婚」の原作者!

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中でも特に注目を集めたのが、2017年公開の映画「結婚」でした。NHK連続テレビ小説(通称朝ドラ)「あさがきた」で世の女性を虜にしたディーン・フジオカさん主演で出演、結婚詐欺師を演じましたが、同映画の原作は2012年に発売された井上荒野さんの小説「結婚」が原作となっています。

小説家・井上荒野の結婚相手(夫)は誰?父親も小説家?【プロフィール】

井上荒野(いのうえこうや)さんは1961年2月4日(現在57歳)東京都で生まれました。「私立玉川学園高等部」を経て「成蹊大学文学部」を卒業、「小学館」の近代文学全集編集部に就職しました。28歳の時「わたしのヌレエフ」で「第1回フェミナ賞」を受賞、小説家としてスタートする矢先に体調不良になり小説を書くことができなくなりました。
大学で英米文学科に在籍していたことから、療養中は絵本の翻訳などをして生計を立てていました。2001年「もう切るわ」で小説家として本格復帰、その後は飛ぶ鳥を落とす勢いで活躍、2008年「切羽へ」で第139回直木賞を受賞します。

小説家・井上荒野の結婚相手(夫)は誰?父親も小説家?【おすすめ小説8選】

引用:https://images.unsplash.com/photo-1488868041904-34e7810c8bff?ixlib=rb-0.3.5&ixid=eyJhcHBfaWQiOjEyMDd9&s=ed473512d6d61e137eb0d46d271ba118&auto=format&fit=crop&w=1050&q=80
ここからは、井上荒野さんのおすすめ作品8選をご紹介します。これまでに数々の作品を世に排出していますが、どれから読んでよいかわからない人は、まずはこの8作品を手に取ってみましょう。

小説家・井上荒野の結婚相手(夫)は誰?父親も小説家?【おすすめ小説①】

もう切るわ(光文社文庫)

2001年発売の「もう切るわ」は、井上荒野さんが再起を図った作品です。妻と愛人の視点から交互に語られる物語は、井上荒野さんの淡々と語りつつ、心情の微妙な揺れ動きを書いた傑作です。
もう切るわ (光文社文庫)の画像

もう切るわ (光文社文庫)

価格:¥50(中古)

一人の男がいる。男には妻と愛人がいる。男から離れていこうとしている妻。男からの電話をひたすら待っている愛人。ある日、男は不治の病におかされ、死期を宣告される。その瞬間、ありふれた三角関係が、奇妙に揺らぎはじめる。男が最後に愛したのはどちらだったのか。あるいは女たちが真実愛したのは誰だったのか。……男と女の心の迷路を軽妙に描く傑作小説。

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小説家・井上荒野の結婚相手(夫)は誰?父親も小説家?【おすすめ小説②】

つやのよる(新潮文庫)

2010年発売「つやのよる」は、妻や愛人など主人公の男性を取り巻く女性たちの視点で語られていく連作短編集です。ひとりの男性を語っていくだけなのですが、視点が変わるだけで全く異なる人物と「艶」の本性にじわりと迫っていく様は、一種のミステリーのような面白さもあるでしょう。
つやのよる (新潮文庫)の画像

つやのよる (新潮文庫)

価格:¥1より(中古)

男ぐるいの女がひとり、死の床についている。その名は艶。夫・松生は、かつて妻子を捨て艶と出奔したのだった。艶の危篤を、彼女が関係した男たちへ告げずにはいられない松生。だがその報せは、彼らの妻、娘、恋人、愛人たちに予期せぬ波紋を広げてゆく。平穏な人生に突然割り込んできた女の存在によって、見知った男が別の顔を見せはじめる。一筋縄ではいかない男女の関係を描く恋愛長編。

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阿部寛主演で映画化

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「つやのよる」は、2013年1月映画「つやのよる ある愛に関わった、女たちの物語」というタイトルで映画化されました。阿部寛さん主演で小泉今日子さんや風吹ジュンさんなど7人の女性とひとりの男性が織り成す大人の恋愛映画に仕上がっています。監督は映画「クローズド・ノート」などのメガホンを取った行定勲さんです。

小説家・井上荒野の結婚相手(夫)は誰?父親も小説家?【おすすめ小説③】

誰よりも美しい妻(新潮文庫)

2005年発売の「誰よりも美しい妻」は、完璧な家庭に潜む歪な関係を描いた作品です。不倫を繰り返す夫、それを見てみぬ振りをする妻、そしてそれらを知りつつ知らぬ顔をする大人びた息子の3人が主軸となり「幸せな家庭」とは何かを問いかけてくる作品です。
誰よりも美しい妻 (新潮文庫)の画像

誰よりも美しい妻 (新潮文庫)

価格:¥1より(中古)

高名なヴァイオリニスト・安海惣介と美しい妻の園子。二人の間には12歳の息子・深がいる。臆面もなく妻の美しさを口にしながらも、夫は若い女との恋愛をやめられない。妻は易々と浮気に気づく。気づいていて知らないふりをする。夫の共犯者であるかのように――。深の初恋相手、園子に心寄せる夫の親友、惣介の前妻や恋人たちも加わり、愛の輪舞が始まる。直木賞作家の傑作恋愛長編。

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小説家・井上荒野の結婚相手(夫)は誰?父親も小説家?【おすすめ小説④】

切羽へ(新潮文庫)

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2008年発売の「切羽へ」は、離島に赴任してきた若い男性教諭と夫のいる女性がただならぬ関係に陥っていく作品です。淡々と語られる物語に、どこか不安な要素が漂う作風は、井上荒野さんの真骨頂がこの作品に含まれています。同小説は同年「第139回直木賞」を受賞しました。井上荒野さんは前年(2007年)に発売した「ベーコン」で直木賞候補作品に選ばれていますが、落選しています。2度目の挑戦で勝ち取った直木賞でした。

井上さんは会見上で「私がデビューしたのは江國香織さんと同時期。それからしばらく作品が書けない時期が続きました。そんな根性なし人間なので、あんな風に書けない時期を過ぎて、今でも小説を書いているというのが信じられない。そしてこうやって賞をいただいてそれはもうなんだかすごく嬉しいことです。小説を書いてきて良かった。書くのをやめないでよかったなと思います」と率直な喜びを語った。

https://news.mynavi.jp/article/20080715-a056/
切羽へ (新潮文庫)の画像

切羽へ (新潮文庫)

価格:¥ 497

かつて炭鉱で栄えた離島で、小学校の養護教諭であるセイは、画家の夫と暮らしている。奔放な同僚の女教師、島の主のような老婆、無邪気な子供たち。平穏で満ち足りた日々。ある日新任教師として赴任してきた石和の存在が、セイの心を揺さぶる。彼に惹かれていく──夫を愛しているのに。もうその先がない「切羽」へ向かって。直木賞を受賞した繊細で官能的な大人のための恋愛長編。

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小説家・井上荒野の結婚相手(夫)は誰?父親も小説家?【おすすめ小説⑤】

だれかの木琴(幻冬舎文庫)

2011年発売の「だれかの木琴」は、平凡な主婦が些細な出来事がきっかけでストーカーになっていく物語です。誰もが異常者になる可能性があることを示唆するホラー要素を含む作品です。
だれかの木琴 (幻冬舎文庫)の画像

だれかの木琴 (幻冬舎文庫)

価格:¥ 626

主婦・小夜子が美容師・海斗から受け取った、一本の営業メール。それを開いた瞬間から、小夜子は自分でも理解できない感情に突き動かされ、海斗への執着をエスカレートさせる。明らかに常軌を逸していく妻を、夫の光太郎は正視できない。やがて、小夜子のグロテスクな行動は、娘や海斗の恋人も巻き込んでゆく。息苦しいまでに痛切な長篇小説。

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常盤貴子主演で映画化

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2016年、常盤貴子さんを主演にして映画「誰かの木琴」が公開されました。同映画の監督・東陽一さんは、小説を本屋で手にした時「タイトルからはどのような作品か想像ができないが、読み終わると様々な講釈が持てる余白のある内容」と評しています。

小説家・井上荒野の結婚相手(夫)は誰?父親も小説家?【おすすめ小説⑥】

結婚(角川文庫)

2012年3月発売の「結婚」は、女性たちの心のスキを突いて詐欺を働く男性を主人公にした作品です。結婚詐欺は犯罪ですが、結婚願望を捨てきれない女性や、結婚生活から逃げたいと望む女性など、現代女性の悩みも浮き彫りとなっていきます。さらに、結婚詐欺師の男性が初めてピンチになりますが、どのように乗り越えるのかも見物です。
結婚 (角川文庫)の画像

結婚 (角川文庫)

価格:¥ 648

結婚願望を捨てきれない女、現状に満足しない女に巧みに入り込む結婚詐欺師・古海。だが、彼の心にも埋められない闇があった……父・井上光晴の同名小説にオマージュを捧げる長編小説。

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ディーン・フジオカ主演で映画化

引用:https://i.pinimg.com/564x/ff/b6/69/ffb669fb870210ece2e38417c113b244.jpg
2017年、ディーン・フジオカさん主演で映画「結婚」が公開されました。女性を獲物にする詐欺師を見事に演じました。

小説家・井上荒野の結婚相手(夫)は誰?父親も小説家?【おすすめ小説⑦】

ベーコン(集英社文庫)

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2007年発売の「ベーコン」は、料理と男女の関係を見事に掛け合わせた短編集です。短編集「ベーコン」は、タイトルにベーコンと食材を題名にしているため、料理に関する小説かと思いますが、「ベーコン」と大人の恋愛を掛け合わせるところが、井上荒野さんらしい題材の取り扱い方ですね。
ベーコン (集英社文庫)の画像

ベーコン (集英社文庫)

価格:¥ 534

人の気持ちが動くとき、人生が少しだけ変わるとき、傍らにある料理と、それを食べる人々の心の機微を描いた珠玉の短編集。食べるという日常の営みが垣間見せる、エロティックで色濃い生の姿。

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ラジオ朗読で「ベーコン」「にこごり」が紹介される

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井上荒野さんの短編集「ベーコン」がラジオ朗読で紹介されました。これまでに「切羽へ」などが紹介されましたが、NHKラジオ「ラジオ文芸館」では「にこごり(煮こごり)」が朗読されました。
短篇小説のタイトルにもなった「にこごり(煮こごり)」とは、ゼラチン質の多い魚や肉などの煮汁が冷えてゼリー状に固まったものを指します。短篇「にこごり(煮こごり)」では、30年以上も愛人関係にあった男女ですが、男性の突然の死で悲しみに暮れる一方、複数の女性の存在が発覚、虚構が次々と露見していく物語です。

短編集「ベーコン」がきっかけで「にこごり」などを作ってみる人も

引用:https://i.pinimg.com/564x/3e/dc/6d/3edc6d59fc3349a44fecd0bbf2baedce.jpg
短篇集「ベーコン」には「にこごり(煮こごり)」以外にも、ミートパイやカツサンド、目玉焼きなどのタイトルが軒を連ねています。中でも「にこごり(煮こごり)」という料理は、料理好きには有名ですが、知らない人にとって「にこごりってなんだ?」と思い、実際に「にこごり(煮こごり)」を作ってみたり、食べてみる人が少なからずいます。

小説家・井上荒野の結婚相手(夫)は誰?父親も小説家?【おすすめ小説⑧】

キャベツ炒めに捧ぐ(ハルキ文庫)

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2011年発売の「キャベツ炒めに捧ぐ」は、惣菜屋「ここ家」の3人を中心にコロッケや肉じゃが、魚など季節の野菜などと共に繰り広げられる物語です。「きゅうりいろいろ」などの食材をタイトルにおき、物語が進められていきます。
キャベツ炒めに捧ぐ (ハルキ文庫 い 19-1)の画像

キャベツ炒めに捧ぐ (ハルキ文庫 い 19-1)

価格:¥ 583

紹介 「コロッケ」「キャベツ炒め」「豆ごはん」「鯵フライ」「白菜とリンゴとチーズと胡桃のサラダ」「ひじき煮」「茸の混ぜごはん」・・・・・・東京の私鉄沿線のささやかな商店街にある「ここ家」のお惣菜は、とびっきり美味しい。にぎやかなオーナーの江子にむっつりの麻津子と内省的な郁子、大人の事情をたっぷり抱えた3人で切り盛りしている。彼女たちの愛しい人生を、幸福な記憶を、切ない想いを、季節の食べ物とともに描いた話題作、遂に文庫化。

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2018年センター試験に「きゅうりいろいろ」が出題

引用:https://i.pinimg.com/564x/6e/3f/8b/6e3f8be191811fe5c048bfd1ff86563c.jpg
井上荒野さんの小説「キャベツ炒めに捧ぐ」が、2018年再び脚光を浴びることになります。2018年1月に行われたセンター試験の現代文に「きゅうりいろいろ」が出題されました。「きゅうりいろいろ」という面白いタイトルも相まって、ツイッター(Twitter)などのトレンドワードに「きゅうりいろいろ」が上位に上がりました。
センター試験において国語科目は、全文を客観的に速く読み解くことが必要ですが「きゅうりいろいろ」というタイトルで動揺してしまった受験生も少なくなかったようです。最近のセンター試験では、奇をてらう内容が話題になりますが、2018年は「きゅうりいろいろ」というタイトルが話題になりました。

小説家・井上荒野の結婚相手(夫)は誰?【父親は小説家・井上光晴】

井上荒野さんの父親は戦前から戦後にかけて活躍した井上光晴さんです。井上光晴さんについてご紹介します。

戦後文学の旗手として活躍

井上光晴さんは、戦後の日本文学をけん引したひとりとして活躍しました。被爆者や被差別部落の問題を取り上げた「虚構のクレーン」や、戦時中の学徒兵らを描いた「死者の時」など痛烈に戦争を批判した小説を数多く発表しています。日本共産党に入党しますが、共産党内部の内情を描いた「書かれざる一章」を発表したことで除名されてしまいます。井上光晴さんは1992年、大腸がんで66歳で亡くなっています。

瀬戸内寂聴との関係は?

井上光晴さんについて調べると、小説家であり僧侶である「瀬戸内寂聴」さんの名前が挙がります。井上光晴さんと瀬戸内寂聴さんは不倫関係にあったことは公然の事実でした。2人の関係は約7年も続きます。瀬戸内寂聴さんは井上光晴さんと別れた後、仏門に入ります。瀬戸内寂聴さんが仏門に入るきっかけになったのは、井上光晴さんとの関係を清算するためだったとテレビ番組で語っています。

井上荒野の自伝にも瀬戸内寂聴が登場

井上荒野さんが執筆した自伝「ひどい感じ 父・井上光晴(2002年発売)」には、瀬戸内寂聴さんとの関係についても書いています。井上荒野さんと瀬戸内寂聴さんの間には何とも言えない関係が長年続きますが、現在は友人として交流があるそうです。井上荒野さんはたびたび小説の題材について瀬戸内寂聴さんに相談するなど、小説家としてアドバイスももらっています。
ひどい感じ―父・井上光晴の画像

ひどい感じ―父・井上光晴

価格:¥366より(中古)

大嘘吐きだった父へ、愛をこめて。 娘が描く小説家の実像。

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小説家・井上荒野の父親も小説家【結婚相手(夫)は古書店のオーナー】

引用:https://images.unsplash.com/photo-1529614614410-462ba9d18b5c?ixlib=rb-0.3.5&ixid=eyJhcHBfaWQiOjEyMDd9&s=d1ded628dcc7953a9fb950cd25525eb0&auto=format&fit=crop&w=1048&q=80
井上荒野さんは結婚しています。夫はどのような人なのでしょうか。

病気の時に夫と出会う

井上荒野さんは30代後半で結婚しています。当時、井上荒野さんはがんを患っており、気持ちが落ち込んでいた時に現在の夫と出会ったそうです。井上荒野さんの旦那さんは、東京・三鷹にある古書店「古群洞」のオーナーでもあります。外国語文学の古書を専門的に取り扱っています。

現在は夫と猫と暮らしている

現在は夫と2匹の猫と一緒に暮らしています。自宅で執筆する井上荒野さんは、猫や料理の写真をインスタグラムに数多くアップしています。

小説家・井上荒野の結婚相手(夫)は誰?父親も小説家?【現在執筆中の小説は?】

引用:https://images.unsplash.com/photo-1521798509035-1c05acf2d840?ixlib=rb-0.3.5&ixid=eyJhcHBfaWQiOjEyMDd9&s=aa1550c45e6f545df5e9ec9ed0108684&auto=format&fit=crop&w=1016&q=80
2018年5月、最新作「その話は今日はやめておきましょう」を発売します。定年を迎えた老夫婦の前に現れた若い青年によって、穏やかな日常が変わっていく物語です。さらに井上荒野さんは、新たなテーマで新作を手掛けています。
その話は今日はやめておきましょうの画像

その話は今日はやめておきましょう

価格:¥ 1,728

一人の青年の出現によって、揺らぎ始める定年後夫婦の穏やかな日常─ 。老いゆく者の心理をとらえた著者の新境地。

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新たなテーマは「道ならぬ男女の仲」

引用:https://i.pinimg.com/564x/78/90/3c/78903c10808c717a3fc9ca3231139fcd.jpg
2018年2月、井上荒野さんは文学賞受賞式で登壇、現在執筆中の小説について話しました。テーマは「道ならぬ男女の仲」であり、父親の井上光晴さんと瀬戸内寂聴さんの実話が元になっています。

「書きなさい」と瀬戸内寂聴から背中を押される

引用:https://i.pinimg.com/564x/47/7c/60/477c602d773f7ee3dc6ab0d099088264.jpg
14年前にも父・井上光晴さんと、瀬戸内寂聴さんの関係を書かないかと編集者に持ちかけられましたが断っています。しかし井上荒野さんは瀬戸内寂聴さんと話したことで、2人の関係を書くことを決めたそうです。発売日はまだ未定ですが、完成する日が待ち遠しいですね。

数年前、編集者から「3人の関係を書かないか」と打診されたが、一度は断った。だが、14年に母親が亡くなった後、寂聴さんを訪ねて気が変わったという。  父光晴の思い出を語って尽きることのない寂聴さんの姿を見て、「本当に父のことが好きだったんだ。それをなかったことにはしたくないんだなぁ、とグッと来てしまった」。  寂聴さんからも「書きなさい」と背中を押され、「あちらにいる鬼」と題して、「小説トリッパー」16年冬季号から連載を始めた。

https://www.asahi.com/shimbun/dokusho/lecture20170326.html

井上荒野の結婚相手(夫)は古書店オーナー?父親は小説家・井上光晴だった!

小説家・井上荒野さんは、小説家としてデビューした矢先に体調を崩しスタートが遅れてしまいますが、再起してからは直木賞を受賞するなど飛び鳥を落とす勢いで活躍しています。また父親の井上光晴さんは、戦時中の日本を痛烈に批判する小説を数多く執筆する一方、瀬戸内寂聴さんと不倫関係になるなど、まるで井上荒野さんの小説の中の出来事のようなことをしています。井上荒野さんのテーマの元は、父・井上光晴さんの影響が少なからずあったのかもしれません。
直木賞を受賞後、映画化されるなど常に注目される井上荒野さんですが、2018年にはセンター試験に「きゅうりいろいろ」が出題されるなど、さまざまな場面で井上荒野さんの小説が登場しています。井上荒野さんには子供がいないようですが、現在は夫と猫2匹とともに、穏やかな生活をする一方、ただならぬ関係の男女の小説を執筆中です。最新作の販売が今から待ち遠しいですね。